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無双

「あーあの誰だっけ?」

 京の仲間の男子生徒が言った。

「テメエ……ッ! あの入学式の時に教室が分からないからって馬鹿にしたろうが! あのときからテメエのことが嫌いで嫌いで……」

 遊星がマシンガンの如く言った。

「テメエの事なんて忘れたけど……戦うんなら受けてたってやる」

「やってやるぜこの野郎!」

 遊星はベンチから闘技場へと入ってきた。

「じゃあ私もやろうかな」

 クリスも立ち上がりそう言った。

「一応ね私もハーフじゃないんだよね」

「ぶっ殺してやる! 羨ましすぎるんだよチクショー!」

 と、名もなき外国人さん。

「ああーもうお前ら馬鹿二人は……」

 壱は頭が痛くなってくる。

「私も壱の力になるわ!」

 と、フレアも立ち上がる。

「いや、別に俺一人で十分なんですが……」

「あれ? 私達も戦ったほうがいいの?」

 とか何とか言いながら綾瀬が闘技場に入ってきた。

「いやだからお前らはベンチで見とけって……」

 もう過酷な条件を増やすのは止めてくれ、と思う。

 コイツら無傷で全員押し倒すって結構難しい。

「壱さん、Sクラスの皆さんを押し倒すのって出来ないんですか?」

「いや、海田レベルなら楽勝だけど……仲間が来るならちょい難しいかな?」

「じゃあ私は応援してますね」

「おう」

 壱は片手を上げてそう答えた。

『じゃあ試合を開始するわよ?』

 沙耶は隅の方で片手を上げた。

『試合開始!』

 京+ハーレム要員+親友キャラ的な男子VS壱+バラバラな仲間達+小ハーレム要員の戦いの幕開けである。

「んじゃあ、仲間敵ともに無傷でちゃっかりギブアップしますか」

 フッと、壱が音速の三倍の速さで消えた。

「は、や……ッ!?」

 反応できたのは敵味方合わせて六人だけ。

 一人は海田。一人は麗那。一人はキセヤ。一人は遊星。一人は海田の視界を間借りしたクレア。一人は沙耶。

 そして、ギリギリ綾瀬も空間感知で視えた――が、反応は出来なかった。

 そして、次の瞬間。

 戦闘狂の女子と海田の妹が押し倒された。

 頭を掌でしっかり支え、そして光の粒子で身体を抱きとめてやるオマケ付き。

「はいおしまい。大丈夫か?」

 にっと安心させるようにして言ってやる。

「な……え? ど、どうなったの?」

「……まさか。今の一瞬で押し倒され……」

 二人は呆然とした表情で言う。

(なんつーか、自分が負けたことが信じられねえみてえな顔だな。ま、無理もねえか)

「んじゃあ次行くぜ」

「皆!! 眼と身体の強化を……!!」

 海田の指示が届く前に更に五人倒れ伏す。

 誰一人として声を発しない。

 会場内は遊星と海田の友達、そしてクリスと外国人が戦う音しかしない。

 そして、遊星が空気を固めて放つ空気砲を男に当てようとした瞬間、空気砲は掻き消された。

「わりいな」

 声を残し、消えた。

『倉敷壱を誰も止められないのか!!?』

 沙耶が言う。

『倉敷は指先一つで本当に敵を倒していくうう!』

 外国人女性とクリスの戦いでクリスが水の塊に襲われそうになった瞬間、やはり壱が一瞬で掻き消した。

 誰にも止められない。

「ちっくしょう! 能力さえわかれば対策だって……!!」

 そう言いながら悔しがる京の目の前で壱は止まる。

「俺の能力教えてやろうか?」

「は?」

「だからさ俺の能力を教えてやるよ。だからあの二人下げてくんない?」

 くいっと、親指でクリスと遊星と戦っている二人を指す。

「……それだけでいいんだな?」

「ああ……そろそろ鬱陶しいんだよ」

「顕示! ティナ! そこの二人はいいから応援席に戻ってくれ」

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