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衝突前

 てな訳で。

 総勢二十名ものSクラスの人間が集まってきた。

 海田は人望があるのだろうか? どこが魅力なのか本気でわからない、と壱は頭を掻く。

 この人数相手は正直面倒くさい。

 指先一本で(押し)倒す……ってどこの世紀末だよ、って感じだし。

「お兄様! ミユが助けに来ましたからもう心配はいりません!」

 あー妹キャラねいいね。

「ご主人様、僭越ながら私めが助力致します」

 メイド……ね。

「仕方ないから私も助けに来てやったぞ」

 と、眼鏡っ子の雪さん。

「べ、別にあなたを助けに来た訳じゃないんだからね! コイツがムカついただけなんだから!」

「あー俺嫌われてんだ……つか、嘘の出汁に使うなよ」

 と壱は呟く。

 ツンデレで確定ヤッホー!

「貴様に死なれては困るからな(生物実験的に)」

「あれ? 今不穏な言葉が聞こえたような?」

 と京。

 あ、あと女の子は何かマッドサイエンティストだと思う。

「私はコイツと戦いたいから先やらせてね」

 と歌うような調子で言う女の子。

 戦闘狂だろうな、台詞的に。

 あとコイツ嫌いだ。この台詞に自己中及び、戦闘狂な性格が現れている。

 そして歌うような感じが更に嫌い。

 あれだ。コイツ絶対に海田と同じく知らずに人を傷つけているタイプの人間だ。

 間違いない。

「ま、私は京君の味方だからね」

 と京の腕に寄りかかり甘い声で言う麗那。生徒会長を不純異性交遊でしょっぴいて下さい。

「ちょ……麗那さん!!?」

「何? 私は先輩だけどSクラスに所属してるしいいでしょ?」

『全然OKだよ。先輩であろうが後輩であろうがSクラスのメンバーならば誰でも』

「そういうことを言ってるんじゃない! 京が嫌がってるんだから止めなさいよ!」

「そうよそうよ」

「……」

 一人目がフライン。二人目が海田のファン。三人目が長瀬である。

 壱はもう海田を直視できない。

 これ以上見ると精神が崩壊してしまう。

「コイツらマジヤベえよ。何がヤバイってまず周りに居る女の子が携帯小説のキャラを酷くしたような連中だし。海田のハーレム度合いが底抜けてるしそもそもアイツのどこに魅力があるのかサッパリだしあーやっぱり顔か顔がよければいいのかチクショー駄目だ俺には天使と幼馴染とほぼルート確定状態のハーフさんしか居ない現実って厳しい」

 と、壱はハーレム(可愛い子以外は入る権利すらないよ?)の集団の中で一際目立つ胸をした女性を見つけた。

「あー外国人だ……しかも純正だ」

 ぼんやりと呟く。

 だって海田の回りも壱の周りもハーフで肌が綺麗で骨格が日本人の子が多かったのだ。

「肌が荒れてて骨格太くてニキビ出来てて……スゲエな」

 本当に、本当に何の気なしに言ったのだが、その外国人さんは怒ったようだった。

「ああ? 殺すぞ」

 ビクッと壱は眼力にびびってから、

「す、すみません。でも悪口じゃなくて、髪も何かくすんだ金髪だし巨乳だし。なんつーかアメリカ人だなあと」

「……っう……私だって髪の毛サラサラで綺麗な金髪で肌も綺麗で身体は華奢で……いや、六歳くらいの可愛い頃に戻りたいって……そうすれば海田だって振り向いてくれるのに……」

「……あの……頑張って! ホラ美人に慣れると性格で決める可能性もあるし全然狙えるよ!」

「でもさ。こんな可愛い子たちに囲まれてたら平均基準が激上がりすることも考えられるんじゃあ……」

「……」

 これ以上フォローできないと悟った壱は目線を逸らした。

 そして、ドアから男子生徒が出てきた。

 海田京のメインヒロイン達と親友、あと脇役たちが揃い踏みする。

 最強の存在を揺るがした者を倒す為に――。

 そして、壱は。

「あーあ。世の中って不公平だねえ」

 世を嘆いていた。

「あー!! テメエ! あの時のクソ野郎じゃねえか!」

 遊星がいきなり声を張り上げた。

 視線の先には京の仲間で唯一の男子が居た。

 もしかして、海田って男子の友達居ないのだろうか。

 壱はホロリ、と同情してしまう。

「あー可哀想に……女の子だけが友達なんて……もしかして男子は海田のことが嫌いなのかもしれねえな」

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