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カテーテル降臨

 壱は粒子を使って上級天司を二〇人超、片手間に遊んでいた。

 地面は割れ、隆起し、風は大きく吹き、熱波が吹き荒れ、鉄塊を押し潰すような謎の力が生まれ、隕石のような岩が数百個飛んでくる。

 全て粒子で吹き飛ばす。

「ったく、まだ来ねえのか……。結構な騒ぎになってると思うんだけど……」

 壱は考えながら隕石をぶち壊し、謎の力を吹き散らす。

 瞬間、上級天司達が全員、条件反射のように後方へ逃げ去った。

 ハンターに狙われた獲物のような素早さに一瞬、呆然とする壱だったが、後ろからの殺気に粒子で背中をガードした。

 粒子の盾がぶち壊れる。

「ほう、反応はこの前よりも速いみたいだけど、気合いだけで私に勝てるとでも?」

 カテーテルが剣を創造した。

 その剣は横幅、高さともに壱の認識外まで大きく、壁にしか見えない。

 瞬間、カテーテルが剣を振るった。

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