鋼鉄の前菜
ーーーーーーーーーー 11月30日 カンブレーーーーーーーーーーーーー
ドイツ軍は戦車による猛攻により戦線を後退、
そしてこの日20個師団を持って反撃を開始することになった、
「今何分だ?」
隣で味方が時計を確認する、
「6時58分、そろそろだな。」
その時笛が鳴った。
「合図だ‼︎行くぞ!!!!」
ウォォォォォォォォォォオォォォオオオオオオ!!!!!!!
一斉に塹壕を駆け上がる、
敵が見えたッ‼︎
「敵兵を確認‼︎」
「撃てぇぇぇぇぇぇ!!!」
弾丸が敵に向かって放たれる、
「敵の塹壕に入るんだ!!!」
その時エンジンの唸りが聞こえた、
「敵の戦車だァァァ!!!!」
ドガァァン!!!
敵戦車の主砲で味方が吹き飛ぶ、
「野砲を‼︎野砲はまだか‼︎」
「野砲はまだ来れないらしいです‼︎」
隊長が舌打ちする、
「クソッ‼︎総員手榴弾を投げろォ‼︎」
爆発音と一緒に土が舞う
「エンジン無力化!!!!」
「総員突っ込めぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ダダダダダダダダダ!!!!!!!
機銃により味方が倒れていく、
「止めるな‼︎進め‼︎」
一人が機銃の射角の裏にたどり着いた、
スコップで機銃を叩く、
「クソッ‼︎壊れろ‼︎壊れろォ!!!」
機銃が曲がる、
「今だァァァ‼︎突撃ィィィィ!!!!」
戦車に歩兵が群がる、
「鹵獲‼︎鹵獲に成功しました!!!」
その時だった、
「おい、、、あれ、、、」
目の前には、
「何人居ると思う、、、」
「軽く見積もって3個師団、、、5万人以上居るな、、、」
隊長が息を飲む、、、
「諸君、、、行くぞ!!!!」
敵が突撃して来る、
「戦車は使えるか!!」
「はい‼︎エンジンが損傷していますがなんとか!!」
「残弾は?」
兵士が弾を数える、
「片方6発ずつです‼︎」
隊長が笑う、
「全弾撃ち尽くせ‼︎」
「了解!!!!」
ドガァァン!!!!!
「再装填!!」
「撃てぇぇ!!!」
ドガァァン!!!!!
「来るぞ‼︎後ろから撃っておけ!!!」
「はい‼︎」
「諸君‼︎行くぞ!!!」
「「「了解!!!!」」」
「ウォォォオォォォォオォオォオオオオオオ!!!!!」
歩兵が混じり合う、
ウワァァァァァアァァァァアアア!!!!
銃剣を向けてこちらに叫びながら突撃して来る、
それをスコップで殴り、
次の敵に目を向ける
「くらえェ!!!」
20個師団と3個師団、
敵の撤退はもはや決定したも同然だった、
ドイツ軍13kmの前進に成功した、
「我らの勝利に乾杯‼︎」
「「「「乾杯‼︎」」」」
だが彼らは知らない、
この後に悲劇が起こることを、、、