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うつろのゆめ  作者: 狛ノ上緒都
夢編:第二話「オレンジ色の光」
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オレンジ色の光 2-4



私もロザリオを握り、食前の祈りを唱えます。

シャオランは信仰はせずとも、かといって無理に合わせる訳でもなく、ただ皆を静観しておりました。


『父よ、あなたの慈しみに感謝してこの食事をいただきます。

ここに用意されたものを祝福し、わたしたちの心と体を支える糧としてください』


祈りの言葉だけは、私はつい自分の国の言葉で唱えてしまいます。

しかし、シャオランはいつも子供たちの為に流暢に訳してくれるのです。


子供たちの中には私を真似て同じ言葉で唱える子もいれば、シャオランの訳してくれた言葉で祈りを捧げます。

厳かな空気が満ち、静かな祈りをささげてから私は顔を上げました


「さて、各位たくさん食べる!」


そう言うと、子供たちは大喜びで食べ始めます。

誰も取らないと言うのに、よほどお腹を空かせていたのか元気よく食べ、美味しいと言ってくれる食事を毎日してくれるのです。


その様子を見ていると自然と顔が綻び、食事も作りがいがありました。

子供たちはものの数分で夕食をぺろりと平らげ、食後の祈りも済ませます。


その後、お皿洗いやお風呂を済ませた後、少しの自由時間の後眠りにつきました。


ベッドの中で今日あった事を思い出したり、明日の事を考えているとすぐに眠気はやって来ます。

微睡みに身を任せて、私は眠りに落ちました。





第二話「オレンジ色の光」終了



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