オレンジ色の光 2-2
何より今日はとても頑張ってくれましたので、ゆっくりさせてあげたい気持ちもありました。
ふと、シャオランの後ろにいる女の子をちら、と見ると恥ずかしそうにしております。
私はその子の後ろに周り、屈んで肩を抱きました。
「シャオラン、この子は私と入る。ゆえに気にしなくて良い」
そう言うと女の子は少し安心した様子でした。
夕焼けで分かりにくいですが、その顔は少しだけ赤くなっていて、私は"あらあら"と心の中で溢し、愛しさで胸いっぱいになります。
「お、そっすね。小さくともレディはレディっすもんねぇ」
それじゃあ、とシャオランは気にもせず私に任せてくださいました。
シャオランは女の子を除いた子供たちを連れて教会内に入ります。
私も女の子の手を引いて、少しシャオランの後ろを歩きました。
「不要なお節介?」
「んーん、マオ先生ありがとう」
小さな声で語りかけると、女の子は力の抜けた笑顔を見せます。
それをみて私も安堵しました。
前を歩くシャオランが教会内の隅にある扉を開けます。
そこは地下の居住区に繋がる階段で、少し薄暗いですが、確りと明かりは灯っており、階段を降りるとそこは暖かみのある木で出来た私達の家がありました。
リビングに、ダイニングキッチン。
少し奥にはお風呂やそれぞれの部屋があります
「シャオラン。後程」
「うすうすー」
シャオランはお風呂場に向かい、私はこの子の汚れた服を着替えさせるために自室に向かいました。