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蒼雷の高翔  作者: 氷華 青
8/31

信用と協力

「姫路さん。さっきからどこ見てるの?」

「どこって………潮がやられて、室長が勝ったとこ」

「そろそろ邪魔になることはないと思うから、戦闘始めていい?」

「もちろん。準備万端」

「いいのね?フラワーブリザード(30,750)!」(佐倉心、残り829点)

「カウンターサモン(50,被ダメージ-500、カウンターゴースト一体召喚)。百鬼夜行(120,ゴースト五体、ウィッチ三体、フランケン一体召喚)

」(姫路霊奈、残り476点)

ゴースト六体が、佐倉に襲いかかっては消えていった。(佐倉心、残り529点)ウィッチ三体が、佐倉に襲いかかっては消えていった。(佐倉心、残り79点)フランケンが、佐倉に襲いかかろうとした。

「ピリア・アフロディーテ(50,800、倒した敵の数×100回復)!」(佐倉心、残り29点)

花吹雪が舞う。奇襲を警戒しつつ観戦している俺の方にも花が飛んでくる。眼を瞑り、再び開けるその間に、フランケンは消えていた。そして、持ち点が0になった姫路が、元いた場所に座り込んでいた。(佐倉心、残り229点)どうやら、フランケンも敵に数えるようだ。

「驚いた。あなたは強い。また、対戦しましょう」

「ありがとう!」

焔、堅田、桐生が墜ち、月島、織田、佐倉、青澤は残った………か。

対してアドバンスクラス。砂田、浜辺、姫路が墜ち、残るは二十五人。たとえ四対二十五━━━最悪の展開だが━━━となったとしても、勝ちは確実だろう。

「緋空。一度クラスに戻るぞ」

「了解。お前の事だから何か考えがあるんだろうな」

「勿論だ。『俺が考え無しに行動することは何があってもない』」




「スタンダードクラスのみになったけど、どうする?」

「俺は追うね。アドバンスクラスをあんなに残して全滅は避けたい」

「私も、光に賛成」

「私も」

「僕もだ。全会一致。急ごう」




「もうすぐ、スタンダードクラスは追ってくる。緋空は対月島部隊長として、アドバンスクラス七人選んで戦え。速水は対佐倉部隊長として、同じくアドバンスクラス七人選んで戦え。そして、数野は、対青澤部隊長として、以下同じくしてくれ」

「質問、織田はどうするんだ?」

「無論、俺が一人で倒す」

動揺のざわめきはなかった。ただ、代わりに、「やっぱりか」という、納得八割、呆れ二割の顔を皆がしていた。

「異論のある者は?」

「思考の末の決断なら、異論はない」

「当たり前だ。『俺が考え無しに行動することは何があってもない』」

「アドバンスクラスに宣戦布告!スタンダードスター月島、織田、佐倉、青澤!アドバンスクラス、かかってこい!」

「作戦通りに動け」

『了解!』

速水(はやみ) 令也(れいや)、素早く動いたり伝令をしたりする、ヘルメスの力を持つ。数野(かずの) 藍琉(あいる)、数学のテストは二枚とも100点で、水を操るヒュドラの力を持つ。どちらも部隊長として適任だ。緋空も同じく。

「エラフィ・アルテミス・アローズ(40,500)!くそ、八人相手はキツイぞ」(月島光、残り515点)

「智楯!緋空部隊、二人やられた!」

「構わん。だが、一人になったとしても必ず倒せ。倒せなければ、勝利はないと思え」

「了解!それと、誰か回復させてくれ!」

「ヒールデメテル(10×n,味方点数100×n回復)!」{米田(よねだ) 麦乃(むぎの)、残り435点}(緋空夕辺、残り823点)

デメテルの能力を持つ米田の点数も、かなり減っている。

「新たなイメージで創り出した技、フェンガリ・アルテミス・アローズ(80,1200)!」(月島光、残り435点)(米田麦乃、残り0点)

「イブニングロゼ(150,被ダメージ-1000、カウンター50%)。あいつ、化け物か?80点消費で1200点分だと!?」(緋空夕辺、残り473点)(月島光、残り0点)

イブニングロゼにより、月島に600点分の攻撃が入る。そして、月島は墜ちた。

「いや、お前が化け物だよ、緋空。完敗だわ」

「サンキュ、月島。期末ではリベンジしに来いよ?」

「おう、もちろん、次は勝つ!」

残りは三人。簡単だ。

「ご苦労だった、緋空。アドバンスクラスのために多大なる貢献をしてくれてありがとう」

「もちろんだ」

「もう休んでていいぞ」

「そうさせてもらおう。智楯の戦いも上手くいくよう祈っている」

「ああ」

「速水部隊、ほぼ壊滅状態!残りは俺のみ!佐倉、残り479点!」

速水部隊は、佐倉か。佐倉にはピリア・アフロディーテという強力な技がある。アドバンスクラスの得点を吸収したのだろう、点数が増えている。

「ヘルメスカラネア(50,300、味方全員に自分の戦況伝達)!」(速水令也、残り630点)(佐倉心、残り179点)

速水からざっくりとした情報が届いた。恐らく、次の攻撃で………。

「ピリア・アフロディーテ(50,800、倒した敵の数×100回復)!」(佐倉心、残り229点)

さっきの攻撃で、速水は佐倉の花と散る。

「緋空、休んでるとこすまん!速水の援護を!」(速水令也、残り0点)

「了解、スカイアロウ(100,750)!」(緋空夕辺、残り373点)

「フラワーウォール(50,被ダメージ-750)!」(佐倉心、残り179点)

「ピリア・アフロディーテ(50,800、倒した敵の数×100回復)!」(佐倉心、残り29点)

「イブニングロゼ(150,被ダメージ-1000、カウンター50%)!」(緋空夕辺、残り223点)

駄目だ。俺は悟った。佐倉はピリア・アフロディーテを三発撃った。しかし、緋空はイブニングロゼを一度しか使わなかった。ピリア・アフロディーテは一発目、イブニングロゼに吸収され、二発目、カウンターと相殺して消滅し、三発目、緋空にクリーンヒットした。(緋空夕辺、残り0点)(佐倉心、残り129点)

正直、緋空がやられるのは予想していなかった。

「智楯、すまん………」

「緋空、失望した。それだけ言っておこう」

「なん、だと………?」

「但し、次には期待している。敗因は自分でわかっているはずだ。期末まで、やるべき事をやれ」

「そういう事か。わかった。期待に沿えるよう、努力する」




アドバンスクラスは、やっぱり手強い。数野藍琉君、すごく強い相手だ。

「雷霆スマッシュ(15,150)!」(青澤天、残り239点、技吸収分1000点)

「完全数壁(6,被ダメージ-168)!パラボラドミネート(50,600)」(数野藍琉、残り865点)

「霹靂シールド(30,被ダメージ-500、カウンター25%)!」(青澤天、残り139点、技吸収分1000点)(数野藍琉、残り715点)

まずい、残り得点に差があり過ぎる。ここは、新たな技で切り開く!『いつでも大丈夫だ』という返答は、まだ忘れてないぞ。頼む!

「海神の放出(100,技吸収分のダメージ)!」(青澤天、残り39点)

「完全数壁(6,被ダメージ-168)!駄目だ、足りない!分散壁(25,被ダメージ-500)!」(数野藍琉、残り352点)

「雷霆スマッシュ改(35,500)!」(青澤天、残り4点)

これが通らなきゃ、終わりだ。ただ、数野君は海神の放出に気を取られている。

「うわっ!完全に気づかなかった!すまん、智楯!」(数野藍琉、残り0点)

「安心しろ、アドバンスクラスの勝利は確実だ」

「お前がそう言うなら、俺は信じる」




保健室の一角。俺は気づいてしまった。今から新しい技を考えれば、期末には強くなることができると。もちろん、テストの点数も必須だが。そして、思いついたのだ。自分の点数をギリギリまで使って、最高までパフォーマンスを上げる。そうすれば、ワンチャンもツーチャンもある。そして、覚悟を決めて言うのだ。

「先生、腹痛いんでトイレ行きます。だいぶ痛いんで、鎮めんのに三十分くらいかかるかもしんないっすけど」

「どうぞ。できるだけ早めにね」

保健室を駆け足で出る。廊下を駆け抜け、三分で誰にも見つからずに外へ出た。

「っしゃあ、やるか!」

全身から炎を出すイメージで。自分の中の炎を全て外へ出すイメージで。だが、中々上手くいかない。毎日練習するしかない。そのうち二十分経ったので、俺は戻った。




「いいか、織田。今言った通り、勝利はアドバンスクラスにある」

「たった一人で、三人に勝てるの?」

「勝てるさ。ロンヒ・オブ・ニケ(10,500)」(智楯槍都、残り931点)(佐倉心、残り0点)

「あっ!」

「心!智楯槍都、もう、許さないから」

「な?言っただろ?勝てるって。次は青澤天、お前だ。ロンヒ・オブ・ニケ(10,500)」(智楯槍都、残り921点)

「青澤君、協力しようよ。ディストラクションショック(50,200、追加ダメージ100)!」(織田綾音、残り199点)

ロンヒ・オブ・ニケはディストラクションショックとぶつかって、相殺された。

「ありがとう、でも、この点数じゃどうにもならないと思うけど」

「80点」

「えっ?」

「80点で、何とかできる?」

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