七星と最強
「焔君!」
「青澤!今は話してる暇はねぇ!状況を見渡せ!」
途端に僕の脳内で電流が迸る。背後で微かな足音。前方にはクリムゾンクラスとスカイブルークラス。となれば僕は……。
「雷霆スマッシュ(15,150)!」
三発放ち、残り点数が少ないクリムゾンクラス一人とスカイブルークラス二人を倒す(青澤天、残り649点)。そのままスカイブルークラスに入り、テレボルテージでドアから遠ざかる(青澤天、残り644点)。風花は、身構えた。
「ブリーズフィールド(50,近接カウンター)!」(小鳥遊風花、残り573点)
誰もが、風花に近寄りづらくなる。そして、八刹那前の微かな足音は、潮と緋空君のものであったことがわかった。
「シートライデント(75,300)!」(浜辺潮、残り426点)
潮の攻撃は、クリムゾンクラスの二人を貫き、倒した。
「スカーレットランス(20,200)!」(緋空夕辺、残り803点)
「グラウンドウォール(10,被ダメージ-200)!緋空、残念だったな。俺が倒してやるよ!」(桐生大地、残り857点)
緋空君の攻撃は、クリムゾンクラスの桐生 大地君に止められた。桐生君の能力は、ガイアだろうか。
「いいだろう。桐生、勝負だ!」
「天!勝負しようよ!」
そう声をかけてきたのは、スカイブルークラスの幼馴染、佐倉 心だ。
「臨むところだ、心!」
「小鳥遊さん、戦わない?」
「あなたは………。織田 綾音さん!
いいよ、やろ!」
「ふう。なんだ、揃いも揃ってワンオンワンか。俺と戦うのは誰だ、名乗り出ろ」
「智楯!来たのか!」
「俺たちだけで事足りたのにな」
「何が、『俺たちだけで事足りた』だ、浜辺。周りを見ろ。クリムゾンクラス、月島光、桐生大地、織田綾音。スカイブルークラス、佐倉心、堅田 玄師。ピンククラス、青澤天、焔煌輝。相手はスタンダードスターばかりだぞ」
「スタンダードスター?」
「昨日説明したはずだ、寝ないで聞いとけ、浜辺。アルテミス、月島。ガイア、桐生。シヴァ、織田。アフロディーテ、佐倉。トール、堅田。ゼウス、青澤。アポローン、焔。この七人は、スタンダードクラスの中でも選り抜きのメンバーだ。アドバンスクラスの半数など、余裕で越えてくる。浜辺。お前は、残念だがその部類だ。だから来たんだよ。さて、ロンヒ・オブ・ニケ(10,500)」(智楯槍都、残り941点)
「うわ!」
スカイブルークラス一人が一瞬でやられた。
「早く名乗り出ろ。さもなくば全員ロンヒ・オブ・ニケの餌食だ」
「なら、この堅田玄師が名乗り出よう」
「いいだろう。パープルクラスへ来い」
「心、やっぱり勝負はまた後だ。今は、アドバンスクラスを倒さないと。スタンダードクラスが潰しあってたら意味がない」
「了解。なら、姫路さん、だっけ?勝負しようよ!」
「わかりました。それでは、廊下でもよろしいですか?」
「他の戦闘に干渉しないなら」
「わかりました」
「砂田君、潮、同時に勝負だ!」
「いいのか、天。俺たちはアドバンスクラスだぞ?」
「わかってる。だからこそさ」
なんか、こんな歌あった希ガス。
「天君、だっけ?この選択を後悔しないようにね」
「ああ、ピンククラスを『守り抜くために』やり遂げるさ」
やっぱり、こんな歌あったぞ。
スカイブルークラスの一角。というかど真ん中。俺と月島は対峙していた。
「始めようか」
「ああ。ファイアストレート(10,30)!」(焔煌輝、残り787点)(月島光、残り849点)
「やるじゃん、焔。俺も、最初っからぶっ飛ばすぞ!ルナティックスペクトル(10,50)!」(月島光、残り839点)
俺は飛んできた光の帯を避け、炎を出す。
「デルフォイ・アポローン・アローズ!(50,500)!」(焔煌輝、残り737点)(月島光、残り539点)
「フォレストガード(50,被ダメージ半減)、ダメージを半減する。エラフィ・アルテミス・アローズ(40,500)!」(月島光、残り499点)(焔煌輝、残り237点)
しまった。俺には防御技がない。作戦Bだ。
「ドレインゾーン(10,五分間、与ダメージの50%回復)。デルフォイ・アポローン・アローズ(50,500)!」(焔煌輝、残り177点)(月島光、残り199点)(焔煌輝、残り302点)
よし。この調子で行けば………。と思った矢先、月島は微笑した。
「よかった。俺は焔よりも強かったようだ。エラフィ・アルテミス・アローズ(40,500)!」(月島光、残り159点)(焔煌輝、残り0点)
「まじ、かよ………」
「早めに保健室に行かないと、ここは戦場だから、邪魔だし危ないよ。クレセントヒール(30,直前に倒した敵の最大得点の50%回復)」(月島光、残り555点)
あいつは、只者じゃない。俺は保健室に向かいながらも、まだ恐怖で手を震わせていた。




