7:真実
事件は、幕を下ろした。
「私らが、やったんです・・・・・・」
俺らは、その一言を待っていた。
「話は詳しく署で聞きます」
浅田は誇らしげに言ったのだった。
俺と浅田は如月裕也に話をし、犯行を認めさせたのだ。
天才のにおいをぷんぷんさせた科学室で、
如月裕也は全てを自供した。
自分が父に頼んだということも、話したのだ。
その際には、総理大臣であった如月真之介までもが辞任を余儀なくされた。
事件は、解決したのだ。
関係していたクラスメイト全員は、それなりの処置を受けた。
逮捕という訳では無かった。
如月裕也の、詳しい犯行動機は分からない。
ただ、単純に多田という男を恨んでいたのだろう。
生前、多田はよく研究室で寝ていたらしい。
固定されたイスだったため、寝ている真上に装置を装着したのだろう。
ナイフが挟まれた氷。
実物は、自供させた日、俺が社長から頂いた。
それが決定的な証拠となったのだ。
この事件は、十年の時をえてよくやく幕を下ろしたのだ。
新聞では号外まで出された。
「総理大臣辞任、十年前の教師殺害認める」
このような見出しが、いくつも出されていた。
「まさか、こんな展開になるなんてな」
「はい」
俺と浅野はテレビを見ながらそう言った。
ここは警察署。壁にはいくつかの賞状が飾られている。
事件解決後、警視庁警視総監から頂いたものだ。
日本中の誰もが驚きを隠せなかった。
俺らは、十年間閉ざされてきた「真実」の扉を大きく開いたのだ。
あっという間だった。
本当にあっという間だった。
こんな事件が、十年もの間伏せられてきたなんて・・・・・・
真実は必ず表へと出る。
誰もがそう、確信した事件だった。
三年後・・・・・・
俺と浅野はいつも通り仕事をしている。
三年前のことなど、忘れかけていた。
隣では、新しいゲームを買った男が堂々と遊んでいる。
隣では、くそ真面目に仕事をしている女がいる。
あの日から、俺は度々難事件に手を出すようになった。
今では壁ぎっしりに賞状が並べられている。
これからも俺は
真実を
見つけ出すだろう。
今まで読んで頂き、ありがとうございます。
もっともっと良い小説を書けるように頑張りたいと思います。
本当に、ありがとうございました。




