客観死
重いカラダ
白い布越しの世界は払いのけられ、現れたのは……
負の感情に乗っ取られた、見知った人々
動かぬカラダ
見下ろす眼差しは潤み、ワタシのカラダを腫物のように触る
何も感じぬカラダ
着替えさせられ、狭い箱に押し籠められる
箱の小窓から現れる、知り合いの負の顔
何も言えぬカラダ
一定の呪術的な声と、嗚咽のハーモニー
色を失ったカラダ
一人、また一人と覗き込まれては消える見知った顔
冷たいカラダ
……
ワタシのカラダ
炎に飲まれ……灰となる
暗い、暗い石の下
ワタシはそっと
眠りに落ちた
読んでいただきありがとうございました。