無敵の星
元気いっぱいに、自信満々にブックちゃんはそう言ったわ。基本的に慎重で自信のないブックちゃん。そのブックちゃんがそう言うってことは、相当の自信があると見ていいのかしらね。
「得意分野、そうですわね。では、お任せ致しますわ」
おお、レジェンド様も認めるレベルの得意っぷりなのね。だったら、かなりの実力があると見ていいのかしらね。いやむしろ、かなりの実力があるわ。そう確定してもいいくらい、私はそう思うわ。そんなにハードル上げちゃって大丈夫かしら。
「行きます。目を瞑って、耳を塞いで。合図をするまでずっとですよ」
落ち着いた口調で、ブックちゃんは私達にそう指示をした。何があるのかしら。興味はあったけれど、きっと相当危険なものなのでしょう。そう思い、私は素直に従わせて貰った。目をきつく瞑り、耳も何も聞こえないよう手で塞いでいたわ。
「終わりました」
何も聞こえないよう耳を塞いでいる筈なのに、ブックちゃんの静かな声が聞こえて来たわ。テレパシーとか、そんな分類ではないと思うんだけど。それに、魔法を使った声に聞こえなかったわ。どうして聞こえたのかしら。特殊な力とか。
「驚かないで下さいね」
不思議ではあったけど、気にするほどではないわ。気にしない、という選択を取り私は素直に指示に従った。しかし目に映る世界は、目を瞑る前とはかなり変化しているように見えた。
「何をなさったんですの? そのようなこと出来たんなら、もっと前になさればよろしかったではありませんの」
この反応を見る限りは、レジェンド様も分からなかったのでしょうね。殆ど表情の動きはないけど、悠馬も驚いているように見えるわ。誰も気付いていない? ってことかしらね。さすがだわ、ブックちゃん。
「勝手にストーンを使っちゃっていーの? ブックちゃんは許可貰ってないじゃん」
誰もが驚き言葉を失ってる中、スターちゃんがそう問い掛けた。その言葉を聞いて、ブックちゃんの表情まで驚愕の表情となった。
「スターちゃん、見抜いたのですか? さすがですね。見抜かれることはないと思っていましたが、自らの力に自惚れていただけのようですね」
得意気なスターちゃん、まあ素直に凄いとは思うけれど。
「当ったり前じゃん! だって最強スターちゃんだもん」
自分でそう言っているだけあって、本当に最強なのかしら。だってレジェンド様や悠馬だって見抜けなかった。そう思われたものを、スターちゃんは見抜いてしまったんだからね。




