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legend stone ~伝説の意志~  作者: 田中稚夏
”四章” 辿り着いた村 梨乃の正体と凜子の目的
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正義のストーンを守りし者

 そりゃまあ、安全第一だとは思うわ。無理に近付かせて、気付かれたら台無しだもの。それに違う方向に進むことで、着いてってないですよ感だって出るわ。

「丸一日…ねえ。でもそんなの、不可能だわ。休憩はどこまでOK? 何時間後に、その待ち合わせ場所で会うのよ」

 村と会うってのも、変わった表現な気がするわ。でもそうじゃないとしたら、どう表現しろって言うのよ。ってなるから、仕方ないわよね。

「休憩? しませんよ、そんなの。遅くなるわけには、行きませんからね…。先程の部隊は、村の場所を調べているのでしょう。それかストーンを司る妖精を、探しているとかですね。それだったら、手っ取り早いでしょう? ふふふ」

 休憩をしない? 本気で言ってるの? だってそんなに体力が、持つとでも言うのかしらねえ。昔の私の姿はよく分からないけど、少なくとも今の私は人間だわ。多少の力は残ってるものの、バカ体力がありやしないわ。

「ねえ、妖精って村にいるのよね?」

 だったら妖精を見つけると同時に、村も見つかってしまってるじゃないの。

「まあ、村にいることが多いですね。湖の上で、ストーンを守ってますから」

 村にいることが多い、ってことは村にいないこともあるのね?

「村にストーンがない場合や、余程の出来事があれば…いなくなったりもしますがね。例えば、仲間が魔王に捕まってるとかですね」

 仲間って、妖精仲間的な? 

「魔王は妖精を、捕まえているの?」

 わざわざ例に出したくらいだし、本当にそんなことが起こってしまったのでしょう。

「はい、ストーンと一緒に集めているようです。それに妖精がいれば、他の妖精の場所も調べられますし。仲間を売るようなことはしない、自分のところ以外のストーンも守るとは…思いますけど…」

 どうしてそんなにも、自信がなさげなの? 妖精はそんなことしないでしょう? 妖精がそんなこと、する筈ないでしょう…? ええ、しないわ。絶対に有り得ない、だって正義のストーンを守りし者だもの。

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