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legend stone ~伝説の意志~  作者: 田中稚夏
”二章” 凜子を追え 悠馬との出逢い
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怪しげな少年

「あちらの方向へ進むことにするわ、このジジィが正しければ魔王はそこにいる筈だから」

 火の村、(何村だっけな)の方向はそれで合っていると思うわ。

 でも人間世界には余り来ないから、そんなに自信ないのよね。

「魔王なのです? まあまどかは、陽香お姉ちゃんについてくなのです」

「そう、勝手にしなさい」

 私達が歩いていると、建物の陰から少年が出てきた。水色のサラサラな短い髪に、小柄な体。顔を見ても何だか、弱々しそうね。

「あの、すみません。魔王をお探しですか?」

 え? 何か知っているのかしら。

「そうよ、それが何だと言うの?」

 私が睨み付けると少年は、怖がっているような表情をした。うるうるとした目で、私を見つめてくる。何よ、何だって言うのよぉ。

「宜しければ僕が、魔王のところまで案内しますよ。どうですか?」

 魔王のところまで案内? どうゆうことなのかしらね。

「ええいいわ、案内宜しく」

「はい、承りました」

 少年は少し先にあった建物に入って行く。

「えっ?」

 私は驚き、つい声を漏らしてしまった。その建物の中心にあったのは、直径一メートルくらいの穴。その穴からは、黒い闇が放たれている。

 私はこれを知っているわ。私にとっては、見慣れた穴。

「さあ、入って下さい。恐れる必要はありません、どうぞ」

 貴方の方がよっぽど恐れてるように見えるわよ?

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