表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

女剣士二人。和食店にて

作者: やー

華梨。とある孤児院兼剣術道場で育った少女。年齢18。年上の姉貴分として妹分たちに親しまれている。生真面目で良いお姉さん。相棒の能天気さに頭を抱える日々を送っている。悩みは色々あるが、妹分達に『壁』と比喩されるほどの胸が最大の悩み。コンプレックスと言うより、壁と言われて嫌われてる事自体を気にしてる。その悩みを簡単に言い表せれば、「Bカップ以上は皆滅べ」。

 あーらーすーじー。

「買出し行くよ」

「あ、私行きます」

 華梨の言葉に誘われた皐。しかし、この後にあんな事になるとは、誰も予想だにしてなかった……。

「じゃ、お昼何処行く?」

「何処でもお好きに」

「じゃあたまには別の所行こうよ」

「はい」

 と言う事で二人は蕎麦屋に行きました。ちゃんちゃん。



 此処は世界アーステラ。武器と魔法渦巻く世界。

 そしてその世界のとある大陸にある特に至って普通な都市、クチバイェローシティ。

 どこが普通かと言うとコンクリートジャングルな都市です。名物は特にありません。

 まあそんな普通な文明の進んだ魔法世界の一角。東洋文化の中に西洋文化が混じったような街の中、そこの一角にある綺麗に整えられた和食屋での事である。

 まあ、一応蕎麦屋だけど。そんな蕎麦屋に黒い髪の少女が二人、熱の篭った視線……など百合の花溢れるような雰囲気ではなくこう侍が一瞬の隙を探り合う様な鋭さを孕んだ刹那の見切りの如くでもなくこうなんだろう、そう一言で表すなら。

 気まずい。何かお互いに会ってはいけない所で会った様な感覚。

((そ、そう言えば……私、この人と二人っきりで話した事、無かったああああああああああ!?))

 脂汗を薄らと頬に流しながら二人は口を開こうとまごまごと微妙に動かす。

 一体何があったのか、地の文たる実況には一切分かりません。

 っと、ふいに腰まで届く見事な紫を帯びた黒髪を持った華梨が先に口を開きだした。

「そ、そう言えばさ。こうして二人っきりで食事なんて初めて、だよね」

 と、そんな事を言った瞬間、空気が凍りついた。

(て、ってええええ!? 私何で恋人みたいな台詞言ってんのおおッッ!?)

(あ、あれ、まるでデートしてるような、え、え、華梨さんってそんな、ええッ!? た、確かにティンさんと何時も……え、ええッ!?)

 二人とも次第に複雑な表情になって来ました。さあて彼女達は一体どうなるのか。

 おっと、此処でまさかの黒髪長髪結い上げ女剣士の皐が口を開いたああッ。

「そ、そうですねえ。こうして向き合うのも初めてですよね?」

 皐は一先ずそう言った。第一ターンから壮絶な攻防戦です。これは解説が欲しいのですが地の文たる私以外に居ないので無理ですね。

(あ、あれ、私、いつも皐と会話して……ま、まさか、眼中に無かった……?)

(だ、だよね? 一度も向き合って食事は……うん、してないしてない)

 華梨は心なしかしゅんとした表情になったが、皐は納得したような顔をしている。

 これは皐一歩リードかッ? しかし勝利条件は一切分かりません。

 さあて第二ターン、次に動くのはどっちでしょうか。

 と、そんな会話をしていると……あれ、今の会話? まあいいか。

「あいよ、お待ち。牛丼大盛りとかき揚げ蕎麦」

 この空気を、まさかの店長の爺さんが引き裂いたー。

 しかぁしこの二人は微妙な空気のまま目の前にほっかほっかの料理が置かれる。

「ごゆっくり」

 爺さんが「――食え、全てはそこからだ」と言わんばかりの風格を纏いながら立ち去る。な、何て凛々しい、覚悟を決めた漢の背中だ……ッ!

 しかし、二人はただでさえ微妙になった空気が余計にぐっちゃぐっちゃになる。

 そこで、まさか、皐が言ったああああああ。

「と、取りあえず食べましょう。熱い内に食べた方が美味しいですし」

「そそ、そうだね!」

 二人は箸を割り、皐は大盛りの牛丼を頬張り、華梨は汁を吸ったかき揚げを頬張る。

(ど、どうしよう、この空気……い、一応姉貴分である私が何とかしないと……ッ!)

(ああ……結局微妙な空気のまま食事が始まってしまいました……ど、どうしましょう……?)

 二人は口に物を頬張りつつ考える様な表情をしている。

 さあこの空気をどうする二人!?

 と、此処で喉を鳴らして口の物を飲み込み、喋りだす者が居たあああああああああっ。

「あれ、華梨さん。今日は少ないですね、何かあったんですか?」

 凍った。空気が凍った。何と言うか、全てが凍りついた。永久力吹雪相手は死ぬと言わんばかりに凍りついた。

 ちなみに皐は魔法使いである。属性は光だ。光属性の魔法が使える者は決まって礼儀正しく、清廉潔白、或いは正義感溢れ、挫折を知らぬ底抜けに明るい者が多い。ちなみにそんな皐の本業は剣士である。魔法使いなのはランクである。つまり、魔法を扱う者としては最低ランクなのだ。皐は光属性の魔法使いらしい、正義感溢れ礼儀正しい性格の様だだ。

 と、言うのは一先ず忘却の彼方へと置いておこう。

「あ、あの、華梨さん? どうかしました?」

「ううううううう、五月蝿い五月蝿い! どうせ私は太い女ですよおおおおおおおおおッッ!!」

 行き成り華梨はえーんと言わんばかりに叫びだした。

 そしておおっとぉ、一気にずずーっと華梨は蕎麦を頬張ったあああああああああああああっ。

「ああ、あのっ、そんなに一気頬張ると火傷するかと」

「五月蝿い五月蝿い五月蝿い! どうせ私はこし回り太い女だよっ、ウエスト63だようわああああああああああああん!」

「……は?」

 華梨は咆哮を上げた。取りあえず泣きながら顔を上に向けてわんわん泣き出した。

 そして対する皐は箸をどんぶりの中に落としてしまった。

 ついでと言っては何だが……本当に如何でも良いのだが。いや本当。余談だよ余談。

 皐の表情が、あっけに取られた様な表情をしている。この女は何を考えているんだろう。

「あ、あの、もう一回。腰回り、幾つですか?」

「ぐすっ……63……」

(腰、細ッ! 充分位細い! と言うか、私より1cm太いんだ……もう少し、筋肉で腰回り太くしないとなー……)

 華梨はいよいよを持って泣き出したあああああああっ。

 しかし皐は冷静。至って冷静。と言うか苦笑いしてるぞ一体どういう神経なんでしょう。

「いや、あの……華梨さん?」

「ぐすっ……何?」

「えっと……じゅ、充分細くないですか?」

「……皐より太いのに?」

「ヴッ!? いや、確かにそうですけど……でも、誰が細いって?」

「孤児院の皆……皆、ウエスト58前後とか……」

「それおかしいですよ!? と言うかそれはただ発育が遅いだけでは!?

 普通は63くらいが丁度良いんですよ!?」

「本当……?」

 華梨は潤んだ瞳で皐を見る。泣いていたばかりだから当然だね。

「本当ですよ。と言うか、60より低いってそれ異性から見て気味悪いと言いますか、魅力が無いと言いますか、取りあえず大丈夫です」

「……本当?」

「本当ですって!」

 華梨は涙を引っ込めて何かを考えています。さあて此処で更なる追い討ちをかけるのか?

 いや、これは反逆フラグか?

「えっと……取りあえず、食べよっか」

「そうですね」

 そういって二人は食事に取り掛かった。

 し、信じられん。此処でまさか……二人の立ち位置が元に戻ったああああああっ。

 さあ、此処から勝負です。一体この試合どうなるのか分からなあああああああいっ。

「そう言えば」

 っと、此処でまさかの華梨が話しかけたああああああっ。

「はい、何でしょう」

「皐ってさ、前……って言うか来たばかりの時は刀を抜いたまんま戦ってたのに、今は違うよね。何で?」

 言い終わった華梨は蕎麦を啜る。対して皐は喉を鳴らして口の中で噛み潰した物を飲み込んだ。

「あ、はい。

 月華閃流剣刀術には大きく分けて二つの流派がありまして、私のは元々姉上と同じ抜き身型だったのですが……その、最近よく居合いを他人に指導する事が多く、その何と言いますか、居合いの方が意外と合ってる様な気もして来てその、別に抜き身型が嫌になった訳ではありませんが……やはり、常に刀を鞘に納め、いざと言う時だけ抜いて瞬時に敵を斬る、と言うのはやはり性に合っているんですよねえ」

「皐は居合い型じゃなかったんだ」

「はい、元々は姉上と同じく抜き身型です。でも、修行の一環で居合いも習ってたんです。

 それで一応居合いを使う事も出来るんですよ」

 言い終わると皐は牛丼を頬張る。

「でも居合いって座ってするものじゃないの?」

 華梨は蕎麦を啜り、口の中で絡み合った蕎麦と汁の味を嚙締める。

「基本はそうですね。居合い、と言うよりは抜刀術と言った方が良いのかも知れません。

 どちらにせよ、鞘から刀を抜くと同時に斬撃を行う技である事は変りません。

 でも、正直言って私はまだまだ未熟ですので、一緒に修行して指導すると言う形でないと人に物を教えるなんてとてもとても……」

 言いながら牛丼を頬張る皐月は遠慮がちな笑顔で言った。と言うより、楽しそうだ。

 まるで水を得た魚の如くやたら調子良さ気だ。

「……んーその、さ。敬語止めない? 堅っ苦しくて疲れるでしょ」

 華梨は言いながら蕎麦を啜る。ついでに汁を吸ったかき揚げを口にほおり込んだ。

「あいえ、平気です。月宮家は元を正すと武門の家でして、元々こういう教育がされているんですよ。

 古い貴族の方々とも何度も話してますし、ですので敬語は昔からです」

「え……皐って、実はお嬢様?」

「いえいえ、そんな雅なものではありませんよ。

 ただ昔から戦場で名を上げ続けた武者の一族ですので……家の名と屋敷自体は年代物ですし、一応専属の鍛冶師の一族と契約を交わしてますが一般家庭と変わりありません」

「じゃあ、学校とかも?」

「いえ、学校はいってません。家庭教師が居たのでそこで姉上と共に勉学を。

 と言っても歴史と文学と数学と剣術くらいですので、学校に行ってたと言うほどでは」

「ふーん。何か、皐のイメージが変った様な、戻った様な」

「も、戻るですか?」

「ご免、忘れて」

「は、はあ……」

 二人は再び自分の頼んだ物に視線を落とし、再び口にする。

 さあ次はどっちが喋る?

「でも私は皐の教え、すきだよ?」

「そ、そうですか? 私の剣技って結構感覚で行っているので教え下手だと思っているんですが……

 でも、そう言って頂けるのは嬉しいです」

「うん、結構分かり易いよ。

 感覚で分かってると言う割に仕組みと言うか、やり方は一応理に適ってると言うか、要約すると結構単純だし」

「そうですか? んー何かそう言われると色々複雑ですねえ……。

 結構捻ったんですが……確かに一週回って簡単になってる様な……」

「そ、そう、かなあ? 皐の居合いと私居合いは何か違うような……」

「あ、それはそうですよ。華梨さんや他の人に教えたのは月華閃流の居合いにおけるさわりですし。

 まあそう言う私もまだ極意には至れていません。

 しかし、最近になって漸く最終奥義、天月斬魔に至れそうです。

 それよりももっと精進して、長打刀に変更したいですね」

「長打刀?」

「はい、所謂大太刀です。姉上も大太刀の使い手ですし、大振りの刀と小振りの刀で使い分けていけたらとも思いまして。

 後、姉上からもよく私の剣には重みが無い、と言われているので重い剣で立ち回ろうかと思いまして」

「あーそれ思う。皐の剣って結構軽いよね。速いし鋭いけど」

「んーそうですか……あ、天麩羅セット追加お願いしまーす」

 な、何……だと、追加……注文、だと――?

 どうやら皐はまだ食べたりない様だ。じっちゃんは一言「あいよ」とただけ返事をする。

「ま、まだ、食べるの?」

「え……この程度普通ですよ?

 だって、武術を嗜むなら普通の人以上に動くのでこれ位の量は普通くらいですよ」

「く、くっ……」

 皐はさも当然の如く言い放つとはぐはぐと牛丼を頬張る。

 対する華梨は何かに打ち負けた様な顔をした。この勝負、皐の勝ちか?

「……何か、すいません」

「……何が?」

「いえ、私、昔から友人と言うものに疎くて……はなしててもつまらないでしょう。

 さっきから剣術の事しか話してませんし……」

「う、うーん、私も大体こんな会話ばかりだから平気だよ?」

「そ、そうですか?」

「うん。だから特に何時もと変んないよ」

「そ、そうですか」

 皐は嬉しそうに言うと牛丼を口にする。

(ふーん……皐って友達居ないんだ……あ、そっか。気楽に付き合える相手が居ないと逆に敬語が定着するね。

 じゃあ此処は一つ、皆のお姉さん分である私が切り開いて見るかな)

 華梨は真剣な顔でだんだん伸びて来た蕎麦を啜る。

 ぬ、冷めていても麺が美味い、と言う事か?

 そして、喉を鳴らして蕎麦を飲み込み、華梨更に口を開いたあああああああっ。

「じゃあさ、ふと思ったんですが」

「んぐ、はい」

 皐は口に頬張った物を飲み込み、返事をする。

 そして、華梨が言い放つっ。

「あ、じゃあさ、さっちゃんとか、どう?」

 空気が、凍った。

 音を立てて、場が凍った。

 その間に爺さんが「お待ち」と言って天麩羅セットを置いて行った。

「あ、あの。さっちゃん、とは」

「あ、うん。皐にあだ名とか付けたらもっと周囲に溶け込めるかなーって」

「そっ、それで、さっ……ちゃん……」

「え、嫌?」

 華梨は不意を付かれた様な表情をする。

(うーん、皐って結構真面目だからこういうの嫌なのかなあ?)

 対する皐はと言うと、表情が固まっていた。

(え……え、え、え? えええええええええええええええええええええええええええええっっっ!?

 え、何それ何それ何それ何それ何それええええええええええええええええええええ!?

 あだな!? 阿堕奈!? いや違うあだ名!? 仇を成す者の名前とかそんな深い意味は無くあだ名ああああああああああああっっ!?

 いやまていやまていやまて待て待て待て待て落ち着け落ち着くんだ皐一先ずあれよあれ精神統一よ精神統一早々リラアックスリラアックスリラ、アックス? リラが斧? おーのー……。

 って下らないギャグは如何でも良いいのよさつき! ああいが多いじゃなくてッ!

 あだ名転じて愛称! 愛称よ皐! 呼び捨て以外の呼ばれ名なんて生まれて初めてじゃない!?

 え嘘え嘘私なんて反応をってうおちょっと興奮し過ぎだぞ皐!

 はっ!? いや待て、私だけあだ名を貰うのなんて一寸不公平じゃない?

 そ、そうよ、だったら私も考えるべきよね。えーっと……かっちゃん? いや男っぽいりっちゃん、りんちゃん、かりちゃん……)

 っと、此処で皐が固まった表情が解けた。

 さあ、彼女の反撃か?

「え、その、嫌、なの?」

「いっ、いっ、いっいっえいいえ! ぜ、全然OKOKばっちグーモーマンタイです!

 さ、さあどうぞっ! さっちゃんでもさっちんでもさっつんでもさつきんでもお好きにどうぞっっ!

 ほらもう、捻じ込む様に! 叩き込むように! うねり上げる様にぃぃぃっっ!」

 おおっと皐が身を乗り出したああああああああっ。

 興奮した表情ですっ。非常に興奮した表情ですっ。

「ね、捻じ込む様にって……あ」

 っと、華梨は天麩羅に目を付けた。

 食べたいのですかね。良い根性だ。

(ま、さか……皐、之を見越して天麩羅を……?

 だ、だと言うのなら、やるしか、ないの?

 ……………………ええ、良いわ。やってみせるよ、皐。これが、あんたの求める答えって言うのなら私は――ッ!)

 華梨は意を決した瞳で即座に行動に出た。

 伸びる箸。行くその先には見つめていた天麩羅っ。はやり食べるのか?

 もう殆ど麺の残ってないそばつゆの中に入れて。

 いや、何だ汁のどんぶりを片手に持っているぞっ? 華梨は白み魚の天麩羅を掴み取り、そしてそばつゆの中へさっと通し、そして――。

「さぁっっっ――ちゃああああああああああああああああああああんッッッ!」

 ね、捻じ込んだんだああああああああああああああああああああああああっっ。

 皐の口の中に、上げたホヤホヤ湯気の立つ白み魚の天麩羅を捻じ込んだっ。

「――――へも?」

 と、勢いで皐は天麩羅を噛む。味わう。

(――熱。

 あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああっっつぅぅぅぅぅぅぅっっ!?

 あづいあづいあづいああああづううういいいいいっっ!?

 あ、揚げたての白み魚の身がッ! と言うか衣がッッ! 熱いいいいいいいいいいいいいいッッ!

 そ、そうか、こ、これはつまり、友情の捻じ込み合い!? あれですか、何かこう夕日の砂浜で殴りあうような!? な、ならばッ!)

 皐は素早く天麩羅を噛み千切り、箸を手繰って海老天を掴み、そして――。

「りん、ちゃああああああああああああああああああああああああああんッッ!」

 華梨の口の中へと、海老の天麩羅を捻じ込んだああああああああああああああっっ。

(――あ、あ、あ、熱い!? ちょっ、あづっ!?

 え、海老が! 口の中にッ! ぷりっぷりの海老がああああああああああッ! 熱いいいいいいいいいいいっ!)

 そして二人は力なく、椅子に戻った。



「んで、何でお前らこんな夕方近くまで昼飯食ってたんだ?」

「あ、えっと……さっちゃんと友情を深め合った、と言うか?」

「そうそう、りんちゃんと、友情を深めあってたんですよ」

 孤児院兼剣術道場の師範代と思わしき無償髭を生やしたたおっさんが二人を叱る様にいった。

 そこに横から金髪ロングの少女がわって入ってくる。

「ねえねえ、皐と華梨って、そんなに仲良かったっけ?

 急にあだ名で呼び合ったりしちゃってさ」

「え、ま、まあね」

「ふーん、そうなの皐」

「はい、そうですよ。ティンさん」

 月宮皐。華梨とは同じ剣術道場に住み込んでいる修行仲間。18歳。月華閃流剣刀術・居合い型と呼ばれる剣術で戦う剣士。性格としては良くも悪くも生真面目で面倒見がそれなりに良い、のだが結構本人がいっぱいいっぱいな事が多くどじがそれなりに多いが、持ち前の身体能力でカバー。基本1に修行2に修行3に修行と言う修行漬けの毎日のせいか『友達』と言う感覚に疎い。そのため友達付合いと言うのを分かってない所がある。



 と言う事で今回は剣士二人のコントです。

 バトル云々も無いです。

 では、また。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ