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第二十五話:時は流れ

1話の長さは、大体1000~4000文字程度です。

この話の文字数:2438

視点:シエル


ワタシ達が町に帰ると、何故かシンとアキラが居るもんだから、かなりびっくりした。七色がもう5人も揃ってしまった。

ちなみにモネには「正体隠蔽」を使ってもらっている。いくら従魔といえど、アラクネを連れていたら、流石に驚かれてしまいそうだから。一応、ギルド職員などは知っているので、あくまでも見た目で怖がられない為に。

エミルスに関しては、隠蔽するまでもなくほぼ人間の姿になれたので、そのままついて来て貰った。

「新たな魔王、か…。レベルで言うと、どのくらい強いの?そいつは。」

「今現在でレベル100といった所かなぁ。」

「レベル100…か。」

レベル100という数値は、確かに強い。キセキ、ミロ、モネがレベル80程度、シンとアキラがレベル87なので、それよりもかなり強い。

でも…その程度のレベルでは人類を滅ぼすなどほど遠い。ワタシ…旧魔王のレベルは死の直前で150だったはず。それでも全然足りないと思い、準備を進めていた所に勇者が攻めてきて…。

「わたくし達が束でかかれば、あるいは…?」

「勇者が居ない今、このまま魔王を放っておくのは危険だよねぇ。」

「…私も昔のか弱い私じゃないです!協力します!」

どうやら、この子達は魔王を自分達で倒しに行こうと考えているらしい。確かに、レベル100が相手でも、5人がかりなら勝てる可能性が高いだろう。しかし…

「ストップ。そう焦らない。忘れてる?相手が「魔王」だって事。」

「…シエル様の言う通りだわ。魔王である以上、相手には何らかの「強み」があるはず。旧魔王、シエル様のように。」

「そうそう。少なくとも、ワタシのスキル50個の力と、同等のものは覚悟しておいた方がいいと思う。で、思い当たる節があるんだけどさ…。」

「…まさか。」

アキラはシンと目を合わせる。シンもワタシの考えを察したようだ。

「あの魔物?」

「…実は、ルミネの町にも、巨大化した魔物が出たんだよね。ワタシとモネで撃退したけど。帰り道でも、道中の町も魔物に襲われて被害が出たって話だった。」

「今、色々な場所の町の様子を見てみたんだけど、殆どの場所で異常個体の魔物が出現したみたい…。中には魔物にやられて壊滅してる所もある…。」

シンの持つ「木霊」は、植物のある場所ならどこの状況でも把握できる便利な特殊スキルだが、全知ではない。シン本体の処理能力に限界があるため、常に何か所もの情報を見る事は困難なのだ。本人曰く「超疲れる」。

「…魔王城の様子を確認しようとして、そっちにリソースを割いていたのが失敗だった…。まさかこんな事になってるなんて…。」

「まぁ、気に病むなよ。これで魔王の能力が1つ分かったようなもんだろ。」

「恐らくは、強化された魔物の召喚、または魔物の使役、強化。ですわね?シエル様。」

「だろうね。しかも、レベル約80のミロが多少苦戦するくらいの強力な魔物を、あちこちに大量に送り込めるとなると、一筋縄で行く相手じゃないよ。」

「…では、どうするのですか?」

「ま、多分その気になったら向こうからやってくるでしょ。ミロ達があの魔物を被害なしで撃退したから、この町「ミッド」は少なからず目を付けられてる可能性が高い。加えて、ワタシ達も「ルミネ」の町で魔物を撃退している。確実に警戒されるだろうね。シンとアキラも居る事だし。」

「…つまり、それまでに、魔王を撃退出来る戦力を作っておかないといけないのでしょうか。」

「そうだよ。皆にも協力してもらうからね。向こうには魔王が居るのに、こっち側には勇者が居ないんだ。こっちも戦力強化が必要。」

勇者は魔王より強いが、それを除けば魔王は最強だ。むしろ、勇者無しで魔王を倒そうとしている事が無謀かもしれない。

「具体的には、私達は何をすればよろしいでしょうか?」

無謀かもしれない…のは魔王の直属の部下だった彼らにも分かっているだろう。だが誰も反対しなかった。

「うーん。ちょっと考える時間が必要かな。今日の所は一旦解散で。」

「分かったぜ、ボス!」

あ。そうだった。アキラはワタシの事を「ボス」と呼んでいたんだった。

「ボス、ね…。今のワタシには、シエル・アルカンっていう名前があるんだけど、」

「それはシンから聞いたぞ!でも、シンもまだ大将って呼んでるんだろ?だったら俺だってボスって呼んだっていいじゃないか。」

「ま、まぁいいけど。ボス、か…。」

魔王はボスでいいけど、今のワタシはボスなのか…?

「てかさ、大将、このやり取り、全員にしてるよね。」

「…別にいいじゃん。名前がある、名付け親がいるって素晴らしい事でしょ?」

「まぁ、それはそうだねぇ。」

この5人のうち、ミロ以外の4人はワタシ、というか旧魔王が名を与えたはずだ。そのためか、この4人は七色の中でも特に忠誠心が高かった。逆に言うと、ミロ含む残り3人はかなり問題児だった。

まぁ、ミロはまだ大分マシな方で、残り2人に関しては、事あるごとに勝負を挑んでくる奴と、事あるごとに誘惑してくる奴だから…。しかもそいつらが七色の序列、第一席と第二席に居るんだから、大変だったな…。

あの頃は楽しい日々だった。ワタシが魔王でなければもっとあの時間が続いたんだろうな。


「…そういえば、あいつらは今どこに居るんだろうね?」

ワタシはふと思った事を呟いた。

「あいつらって…」

「七色の残り2人の事だよ。」

「2人とも、大将が死んでからどこかへ行っちゃって。どこへ行ったか僕には分からないよ。」

「俺もずっとシンと一緒に居たから、知らないな。」

「わたくしも…契約切れで魔界に帰っていたので、こちらの事は分かりませんわ。」

キセキ、モネも首を振る。誰も情報を持っていないらしい。まぁ、彼らにはそのうち会えるだろう。




…そして。それから1か月が経ったある時。

「君たち!ウチの学校に来ないかな!?」

突然の誘いに、ワタシ達は困惑した。

25/50話です。

ついに半分!!と言っても、既に39話までは書き終わってるんですけどね。


私がこれを投稿する切っ掛け、そしてアニメや漫画にハマる切っ掛けとなったソシャゲ「異世界∞異世界」が今日でサービス終了となりました。今までありがとう。


私がゲーム内企画で作った川柳を置いておきます。


異世界は 正解以外 無い世界


どんな異世界を作るも貴方の自由です。皆さんも書きましょう小説。楽しいですよ。

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