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第十四話:探す者、探される者

1話の長さは、大体1000~4000文字程度です。

この話の文字数:1901

《占い師ステラの館》

「意外ですね、シエル様が占いなんてものを信じるなんて。」

「ちょっと、失礼だよ。今、占ってくれているんだからさ。」

ワタシはキセキと二人で、町の外れまでやってきた。占い師「ステラ」を訪ねに。

目的は勿論、探し人だ。モネの居場所が全く見当もつかないから…。

「それで、ステラさん。どんな感じでしょうか?」

「方角は南東、距離は…歩いて8時間くらいかな?周囲の目印も探したいけど、真っ暗でよく分からないね。」

「南東のその距離…真っ暗…もしかして。」

「おっ?何か分かったのかい?」

「大体見当がつきました。」

「そうかい。お代は半額でいいよ。求められていた情報を一部しか教えられなかったからね。」

「ありがとうございます。」




「シエル様、本当に占いの情報だけで探すおつもりですか?」

「うん。あの占い師は信用できると思っているから。」

「何故ですか?」

「父様が、ステラという占い師の占いは当たる、って言ってたから。勿論、それだけじゃない。ワタシももう何回かあそこに通ってるけど、外した事は一度も無かった。たぶん、ステラさんは占いに関するスキルを持っている。」

「なるほど…!」

「で、占いを信じるとすると…モネは「暗闇の洞窟」に居ると思う。ここからずっと南東にある町、「ルミネ」で管理されている洞窟。洞窟の内部に光はほぼ無くて真っ暗。まさにモネの好みそうな場所だね。」

「暗い狭い場所なら本当にお強いですからね、あの方は…。」

「その条件下でモネに勝てる者は多分いないね…。」

「それで…探しに行くのですか?」

「行くよ。勿論。でも今のままじゃ無理かな。ギルドの会員ランクを上げないと、多分、洞窟に入れないからね。」

「それは…どういうことですか?」

「危険なダンジョンは、一定のランクに満たない冒険者は入れないようになっているの。「暗闇の洞窟」はランクB以上でないと入れない。結構危険なダンジョンだからね。」

「ランクB…ってどのくらいですか?」

「ランクを上げるには昇格試験を受けないといけなくて、ランクBなら難易度、はレベル40あれば余裕で達成できる、くらいかな。」

「それなら余裕…ってあ、シエル様は…。」

「そうなんだよね。ワタシの今の実力では無理。」

「では、どうするのです?」

「そりゃあ…レベリングをするしかないかな。レベル40になるまで。」

「どうやってですか?」

「「残滓吸収」。ワタシの持つスキル。誰かの命が尽きる時、その魂から余剰分のエネルギーを吸収できるスキル。余剰エネルギーは強い生物ほど多いから…簡単に言えば、強いヤツを倒せば自分が強くなっていく。そういうスキルだよ。一気にレベルを上げるにはもってこいのスキルでしょう?」

「そんなものが…。」

「魔王だった頃もこれには助けられたよ。あの頃は自分から探しに行かなくても強者が自分からやってきたからね。」

「あの強さにはそんなカラクリが…。」

「と、いうわけで。適当な討伐依頼を受けたいと思うんだけど。だから、一旦ギルドへ行ってみようと思う。」

「了解です!」




「これ、受けます。よろしくお願いします。」

「はい、えーと…え、これ受けるの?」

ワタシ達が選んだ依頼は「下水管の清掃」。

「この下水管、最近ものすごく汚くて、誰も受けてくれない依頼なんだけど…。いいの?」

「はい。」

「じゃあ、清掃用具は無料で貸し出すから、持って行ってね。あと、くれぐれも流されないでね!」

「分かりました。行ってきます。」


「シエル様、これ、討伐依頼じゃないですけど…。」

「実質、討伐依頼みたいなものだよ。」

「え?どういう事でしょうか…?」

「下水管が異常なほど汚くなる…その原因は、恐らく、モンスターの発生。根本から汚れを消すには、そのモンスターを除去しなければならない。つまり、モンスターの討伐が必要。」

「だから実質討伐依頼、ということですか。」

「そういうわけ。まずは現地を見に行こうか。」




視点:モネ


魔王様の没後、10年。

私は闇の中で暮らしていた。

闇の中は私のホームグラウンド。闇の中で、力を蓄えておくことが重要だと私は思っている。

魔王様は必ず復活を果たす。そしていずれ魔王様が迎えに来るだろう。私はその時を待ち、闇に潜む。


来客だ。

私の「巣」に、運悪く捕らえられた一匹の魔物。それは藻掻き、脱出を試みるが、勿論失敗に終わる。

「姉貴!オレの言った通りだろ!」

「そうね…穴があると分からないように、穴が見えない程隙間なく糸で埋める。中々いい発想だと思うわ。」

「だよな!」

「今回はエミルスの手柄だから、獲物は全部あげるわ。」

「いいのか!?姉貴、サイコーだぜ!」


「…いっぱい食べて、「進化」するのよ。フフフ…。」

14/50話です。

私のネーミングセンスの無さは絶望的だと思います。

そもそも主人公の名前がシエル・アルカン(つまり、アルカンシェル=虹)な時点で安直ですし、パニャちゃんや、エクラ君、ヴァイスさん、シュヴァルツさん、今回のステラさんもド直球ネーミングです。

最後にチラッと出てきた「エミルス」もめちゃくちゃ安直です。分かる人には、多分エミルス君の種族が名前だけで分かります。

こんなだから、名前を付けるのが嫌いで。モブキャラは勿論、第9話のボスキャラであるエクラ君の元上司も名前は付けていないですし、なんなら主人公の家族すら未だアンネームドです。母様に至っては、称号は出て来たのに名前は出てきていないという意味不明な状態。まぁ、流石に家族達は後々名前つけますけど。

ちなみに、七色は全員名前考えてありますよ。流石にね。

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