現在進化系の神様
いじわるされて、先生に質問を何回もして、匙を投げられた少女と幼馴染の帰り道の話。
『神様に祈れ』ってもなー、私、無宗教だし。
と学校の帰り道、クラスメイトの黒騎君と帰ったときにふと、呟いた。
黒騎君が驚いたように
『お前、神様に祈ったこと無いのかよ!』
こっちが驚く
日頃休み時間になれば、ゲームや遊びまわって、真面目な事など皆無なくせに!
『黒騎君!どんな宗教に入っているの!私、今まで聞いた事が無いよ!』とちょっと大きな声で聞いてみる。
黒騎君が
『宗教?お前、なに言ってるんだ?』と呆れた顔で、逆に聞いてくる。
神様がいないのに、宗教にも入ってなければ祈りは不要だろう?
と、私が言うと、黒騎君は教え諭すように答えてくれた。
『お母さんが言ってだけど、日本には八百万の神様がいて、今も神様は増えていて、毎日、いろんな人に神様が見つけているって言ってた!』と答えてくれた。
八百万の神か〜
確かに聞いたことがあるけど、黒騎君が信じている神様はどんな神様だろう?どんなこと祈っているのだろうか?
ちょっと聞いてみよう!
黒騎君
『コンビニでアイス選ぶのに迷った時とか、ゲームで負けそうな時に良くやるぞ!』
!?
はぁ!ずいぶん特殊な神様?
どんな神様?
黒騎君
『神様は状況、場所、使っているもので違うけど、名前のあるのよりないときのが多いぞ!』
と威張っている。
名前のない神様ってなに?
黒騎君
『お前!やったことないのか?、どれにしようかな、神様の言う通りとか、神様助けて!この勝負、負けられないんだ!とか、俺よく言ってるだろ?』
確かに聞いたことある。
最初はおかしな奴だと、思っていたが、黒騎君は優柔不断でも、ゲームが下手でも無い。
いつも真剣だ。
私も、最近真似したことある。
でも、祈り?なの
黒騎君
『あったりまえだろ!迷って決められなくて判断できないときとか、ゲームでここそってときに言うとすごく便利だぞ!後悔しても、ゲーム負けても、神様の結果だからなあ!』
と少し自慢してくる。
へー、すごく良さそうな神様だ。
ちなみに名前ある神様ってどんな神様なの?
黒騎君
『最近だと、先週から始まったアニメの原作者が神って、お父さんが言ってたぞ!」
「お母さんは違う人が、神って言ってたけどな!』
!?
それ神様じゃないよ!
黒騎君
『神様だろ!毎日、友達と話題になったり、毎日の生きる生きがいだから、神だろ!
』と得意げに言う。
宗教の神様に怒られちゃうよ!
黒騎君
『たくさんいる神様なのに、そんな小さなことで怒るなんて器が小さ過ぎる!』
確かに、でも、神様が怒るってどんなことだろう?
黒騎君
『そうだなぁ、例えば人殺しとかいじわるだな』
私、いじわるが嫌で楽しく無いんだけど、神様怒ってくれるかなぁ?
黒騎君
『神様はすぐには怒ってくれない!』
『まずは俺に相談しろ!俺ならすぐに話し合ったり、怒ったりすぐできるからな。』
黒騎君!
黒騎君
『でも、すぐはだめだ!まずは、自分で頑張って努力したり、やり方や方法をいっぱい考えながら出来ることを探さないといけないんた!』
そうだよね、自分で出来ることや頑張ることしないと、神様にお願いしかしなくなるよね。
黒騎君
『そうだな、俺も、迷ったり、助けて貰いたいときに、神様に祈りながら、自分の最大限出来ることを集中して、真剣に考えると、自分が今まで出来なかったことができたり、成長したなって思うんた』
と、すごく真面目な顔で言ってくれる。
私、自分じゃできないと思っていたけど、ちょっと頑張るよ!
神様!私頑張ます!
黒騎君が微笑みながら
『最後に神様には、感謝の気持ちを伝えるのは忘れずに!』
神様!ありがとう!なんとかなりそうです。
そして、
黒騎君ありがとう!
黒騎君は、私の最初の名前のある神様になった。
読んでくれて、ありがとうございます。