プロローグ
異世界
それはこの世界とは別のもう一つの世界。
存在しないと思われていたその世界は、突如数十年前、ワープゲートと呼ばれるゲートを通じて現実世界と繋がった。
その当時の異世界は自然が豊かではあったものの、それ以外は何もないという状態であった。
そのため、その後、人類は交通面だったり食料面だったりと様々な面で異世界の発展を進めた。
その間に魔力の存在が発見され、その後に続いて魔法が発見、開発された。
また、スライムやドラゴンなどといった、いわゆるモンスターたちが生息する地下へ何十層と続く洞窟なども多く発見された。
それに伴い、ダンジョンへと行き、それらのモンスターたちを狩る"冒険者"という職業もできた。
近年になり、モンスターの身体の大部分は魔力で出来ていることや、魔素という物質を必要とするモンスターたちの大部分は、魔素が豊富にあるダンジョン内にしか出現せず、またダンジョン内でしか生きられないことなどが分かった。
だが、まだ解明されていない謎もたくさんある。
よって人々は、こう言う。まだよく分からない謎だらけのこの異世界のことを「奇妙な世界」と。
だが、この世界は人類にとって資源、土地、食料など様々な富をもたらした。だから人々はこの出来事を、神の有り難き気まぐれとしてこう言う。「神の祝福」と。
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