ネタバレありの後書きです
活動報告にあげていた内容を加筆修正したものです。
お読みくださりありがとうございます。
「気まぐれ」無事最後までアップできました。
空気が湿ってくる季節になると、この世界を懐かしく感じます。
なんで懐かしくなるのかというと、「気まぐれ」の元が、中学生か高校生の時に見た夢だからです。
私の夢では、色もついてるし、感覚もあるし、音も聞こえるし、視点は神様視点とすべての登場人物であり気持ちもわかる、という仕様なので、現実とかなり近いです。
(もちろん現実では他人の気持ちはわかりませんが)
ただ、夢の中では名称が出てくることはまれで、時間感覚も現実よりも高速に感じます。現実の1分が夢ではもっと長い(夢の中でなにかする映画がありましたね。あれは夢の中の夢だとさらに時間が伸びていたかな? 逆?)。
だから現実に戻ると夢の細かいことがわからない。起床してからは部分的に断片的にしか覚えていない。
夢をなるべく破綻しないようにつなげたものが「気まぐれ」です。
雨の感じ、遺跡を掘り起こす穴を見下ろす、別に彼女がいたのを知ってショックだけどやっぱりかー、最後に空中を飛び回る嬉しさも、空中から落ちる感覚も、消えた後に風が吹き抜けたのも、全部体感したことです。消える前はすごく満足していたのに、目が覚めた自分はすごく胸が痛かった。
なんとも言えない気持ちを物語として表現できたら嬉しいです。
困っているのは、なにジャンルに分類すればいいのかわからないところ。
恋愛重視でもないんだけど、分類的に「恋愛」にしているので、素敵な悲恋物語を期待していた方がいたら、ほんとすみません。
おそらく「恋愛」じゃないんだけど、どこに分類していいのか本当にわからないです。