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第十三話 『禁断の♡感想件数分析♡』②


<< 続きっ! >>



【 サイトごとの総感想数 】



層別化感想件数の検討の前に、各サイトにおける『総感想件数』について示しておきたいと思います。


ただ、これまでの考察で見てきたように各なろう系サイトでは投稿作品数がそもそも大きく異なるため、単純に『総感想件数』を比較することにあまり意味はありません。


しかし『総感想件数』をみることで「各サイトにおける感想の活発さ」をうかがい知ることは出来るのではないかと思います。



[ 結果 ]



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


               総感想数

小説家になろう    397万3701

ノクターンノベルズ   32万6653

ムーンライト(女性)   9万4313

ムーンライト(BL)   5万9881

ミッドナイトノベルズ     6278



※見やすいようにR-18サイトだけ抜き出したもの


挿絵(By みてみん)



□ 考察


各サイトの総感想数を比較すると、やはりなろう本家が圧倒的に多いという結果となりました。


これはそもそも、なろう本家は投稿作品数が他より圧倒的に多いため当然といえば当然の結果と言えるでしょう。





そしてR-18サイト同士を比較すると、『ノクターンノベルズ』が32万6653であり、他を大きく引き離している事がわかります。


前回の検討で『ノクターンノベルズ』は感想1以上作品の割合が最も高いサイトであるということが明らかとなっていますが、総感想数の観点から見ても『ノクターンノベルズ』は他より多いサイトであると言えそうです。



――――――――――――――――――――――――



【 層別化感想件数について 】



次はいよいよ層別化感想件数の数・割合について示していきたいと思います。


ここでは個々の作品が得ている感想件数を「感想0」「感想1-9」「感想10-99」「感想100-999」「感想1000以上」の5つの区分に層別化して、その数と割合を示したいと思います。



[ 結果 ]



挿絵(By みてみん)



挿絵(By みてみん)



□ 考察


1-9件・10-99件・100-999件・1000以上のいずれにおいても『ノクターンノベルズ』が最も割合が高い結果となりました。


これが意味するのは『ノクターンノベルズ』では感想1以上の作品が多いだけでなく、全体的に多くの感想が書かれる傾向にあるということです。


この結果から「ノクターンノベルズに投稿された作品は他所のサイトに投稿された作品に比べても明らかに多くの感想を得ている」ということが言えそうです。





『ムーンライトノベルズ』では、女性向け・BLともに似たような傾向となっています。


ただ1-9件・10-99件・100-999件の割合を見ると「女性向け」が「BL」をやや上回っていることから、やはり「女性向けの方がより多くの感想を得ている作品が多い」と言えます。





『ミッドナイトノベルズ』は感想0作品の割合が78%と高いものの、10-99件・100-999件ではなろう本家と似たような割合となっている様です。


『ミッドナイトノベルズ』という夜の砂漠の様な場所に投稿された作品であったとしても「感想が書かれる作品には、やはり感想が書かれている」ということがうかがえます。



<< ここまでのまとめ >>



『ノクターンノベルズ』は明らかに感想が多く書かれる傾向にある。


『ムーンライトノベルズ』は女性向け・BLともに似たような傾向にあるが、女性向けの方がやや感想が多く書かれる傾向にあるらしい。


『ミッドナイトノベルズ』では大半の作品(78%)は感想0だが、その様な環境にあっても多数の感想を得ている作品は確かに存在する。



――――――――――――――――――――――――



【 禁断の『感想件数格差』にいて 】



さらに次は各サイトにおける『感想格差』の実態について知るために、『各サイトのおける上位1%の作品が持つ感想件数が全体に占める割合』について示していきたいと思います。


これは要するに「上位1%の最富裕層が全体の99%の富を独占している~」とかいうアレです。


格差が大きい場所ほど、この「上位1%が全体に占める割合」は大きくなるはずですが、実際はどうなっているのでしょうか。


見ていきたいと思います。



[ 結果 ]



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



□ 考察



もっとも感想件数格差が大きいのは、上位1%の作品が持つ感想件数が総感想数の約8割を占めている「なろう本家」である事がわかりました。


なろう本家では10件「読者が感想を書く」というアクションがあった場合、うち8件は上位1%作品に対してなのです。


つまり99%の作品は残りの2件を分配しているという状況です……。


これが「感想格差社会」の現実……っ!


※なお後述しますが「なろう本家は感想が書かれにくいサイトである」というのは若干間違った解釈です。なぜなら、なろう本家では最上辺作品に対しては半端なく感想が書かれているからです。





『ノクターンノベルズ』においても上位1%作品が占める割合は54%であり、決して低い割合ではありませんが、それでもなろう本家と比べるとかなりマシな方と言えます。





特徴的な結果となったのは『ムーンライトノベルズ』です。


『ムーンライトノベルズ』では、上位1%作品が占める割合が女性向けで40%、BLで41%であり、他のサイトと比べてかなり小さくなっています。


これが意味するのは、『ムーンライトノベルズ』は「他所と比べて最上辺作品に感想が集中しておらず、持つ者と持たざる者の感想格差が少ない場所である」ということです。


やはり『ムーンライトノベルズ』の読者はよく訓練されているということが分かります。





ミッドナイトノベルズはなろう本家よりは格差が小さく『ノクターンノベルズ』よりやや格差が大きいという結果となりました。



<< ここまでのまとめ >>



感想格差が最も大きいのは、なろう本家である。


なろう本家では上位1%の作品が持つ感想件数が総感想数の約8割を占めている。


『ノクターンノベルズ』もそこそこ感想格差があると言えるが、なろう本家に比べるとマシ。


『ムーンライトノベルズ』は他サイトと比べると上位1%が全体に占める割合が低く、感想がより分散して書かれている。


このことから『ムーンライトノベルズ』は感想格差が少ない場所であると言える。やはりよく訓練されている。



――――――――――――――――――――――――



<< 全体の今回のまとめ >>



前回・今回の二回に渡って感想件数分析を行ってみました。



結果を改めてまとめてみると以下のようになります、


・なろう本家の感想0は69%である(感想が書かれているのは約3割の作品だけ!)


・また、なろう本家は上位1%の作品が持つ感想件数が総感想数の約8割を占めており、このことから「感想格差社会」であると言える。


・もっとも感想1以上の割合が大きかったのは『ノクターンノベルズ』。


・『ノクターンノベルズ』では感想1以上の作品が多いだけでなく、作品に対して書かれている感想件数が多く、このことから『ノクターンノベルズ』は感想が書かれやすい場所であるということが言える。


・『ムーンライトノベルズ』では女性向けの方がBLより、やや感想が書かれている傾向にある。


・また、他サイトと比べて最上辺作品に感想があまり集中していないというのが特徴であると言える。


・もっとも感想0作品の割合が大きかったのは『ミッドナイトノベルズ』



感想件数分析 おわり


――――――――――――――――――――――――



<< 次回予告 >>


()()に、()()()に、()()で、禁断の『X()I()D()()()


・XIDを取得しているなろうユーザーは○○%!

・うちXIDと通常アカウントIDと紐づけしているユーザーは意外と多い○○%と判明!

・もっとも多く使われているユーザー名は「ゆう」さんと判明!


などなど


乞うご期待っ!!


――――――――――――――――――――――――






補足:各サイトにおける『感想件数トップ30作品』



本文中にも書きましたが「なろうは感想が書かれにくいサイトである」というのは一部誤った認識です。


なぜなら最最最最上辺作品に限ってみれば、びっくりするぐらいの感想が書かれているからです。


そのことをお見せするために、最後に補足として各サイトにおける『感想件数トップ30作品』について示しておきたいと思います。



挿絵(By みてみん)


やはり有名どころの作品は多くの感想を得ているようです。

この結果をみるとなろうの最最最最上辺作品は()()()の感想を得ていることが分かります。

※なお現在(2019.06.13)では4位と5位が逆転しています。



挿絵(By みてみん)



この結果をみると『ノクターンノベルズ』は最最最最上辺作品の中でもかなりの差があるみたいですね。1位と30位の差が16倍となっています。

この結果を見る限り、集計の括りを「上位1%」ではなく、他の括りにした場合、また別の結果になっていたかも知れないということが分かります。



挿絵(By みてみん)



『ムーンライト(女性向け)』ではトップ作品でも感想件数が2399となっており、なろう本家・ノクターンノベルズと比べれば天井が低いと言うことが分かります。


「格差」とはつまり「上辺と底辺の差」なので、天井が低いということが『ムーンライトノベルズ』は感想格差が少ないという結果になったことの理由の1つなのかもしれません。



挿絵(By みてみん)



『ムーンライト(BL)』も同様の傾向を示していますね。


あと、作品タイトルをみて思いましたが、『ムーンライトノベルズ』は『ノクターンノベルズ』『ミッドナイトノベルズ』に比べて、露骨にXXXな単語を用いている作品が少ない傾向にある様に思います。



挿絵(By みてみん)



『ミッドナイトノベルズ』も天井は低いと言えそうです。


ただ、これまで見てきたとおりミッドナイトノベルズは遥か地平線まで0が広がる砂漠地帯なので、そんな過酷な環境を生き抜いてきたこの上位作品達は凄いと言えば凄いと言えるでしょう。



なお上位作品になればなるほど、アンチ的な感想も増えるとは思いますが、今回は感想の内容については検討していませんのでご了承ください。


あと個人的には1万件も感想貰っても作者さんは読むの大変でしょうし管理しきれないと思うので、もっとマイナーな作品に感想を書いた方が良いのではないかと思います。


「一万件中の一件の感想」と「一件中の一件の感想」は同じ一件の感想ですが、より意味があるのは……、と個人的には思っていたりします。


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