勢力・団体
勢力・団体
【フロートの集団】
○ 向伏フロートコミュニティ
正式名称はなし。
向伏市内に生者から隠れて生活しているフロートのコミュニティ。
ある程度形作られてから、3~4年の歴史があるという。
遥や高地、曽根木、丸岡、他数名から構成される中心メンバーが、役割や拠点で分かれている複数の班をまとめている体制。
全体数はおよそ二百~二百数十名。
10代の少女で構成される『戸塚山1班』
10代の少年で構成される『信梁班』
発現者やフロート狩りへの手荒な対応を専門とする、中年男性中心の『北部地区班』
特に駿足でやんちゃな10歳前後の子供で構成される『稲荷神社組』
市西側の温泉や山麓を拠点としていた、高齢者多数の『西部地区班』
コミュニティ内の薬剤、医療器具の管理、発症者の対応に特化した『メディカル班』
などの班が存在している。
○ 苗海町フロートコミュニティ
正式名称はなし。
『王様』を自称する50~60歳のフロートに仕切られた、フロートと末期発症者の混成集団。
生者と断絶し、苦痛から逃れる為の捕食も肯定する路線を歩んでいた。
成立してからおよそ4~5ヶ月。全体数はおよそ三十名。
彼らに拘束された日香里の救助を口実とした、丸岡の放火作戦で壊滅させられた。
○ 県西部山脈のフロートホテル『比井原グランドホテル』
廃墟のホテルに県西部の複数の都市、そして隣県の都市からフロートが集まって構築されたコミュニティ。
リーダーとなる女性フロートが、10月頃にこのホテルに辿り着いて始まったもの。
若者7~8名程度だったのが、向伏の援助を受けてから、半月で数倍に膨れ上がった。
春後半に向伏と合同で、ホテル全館を使ったカードゲーム大会を開催し、肝試しに来ていた学生達を恐怖に叩き込んだ。
○ 酔座市フロートコミュニティ
正式名称はなし。
コミュニティと言っても実質、向伏から移って来た梶川と純太の二人しかいない。
美玖が生者でありながら、何か手伝っている様子。
『拡大してほしい』と遥からの要請はあるが、いつ頃それが実現するかは不明。
○ 宇柄津市のフロート達
北陸各都市から凶蘭会に拉致されて冷凍させられていたフロートが、事件後に集まってグループ化したもの。
市や警察の保護の下、公に姿を現し、一般市民として凶蘭会からの被害の補償や、フロートへの配慮ある対応を要求する。
梨乃への処遇を巡って、向伏とは断交状態にある。
【フロート狩り集団】
○ アーマゲドンクラブ
全国で活動する、フロート狩りの老舗組織。
元々、掲示板などに集まってフロートについて語り合っていた常連が、3年以上前に現会長の元に集まって設立した。
現在では、自分達でのフロート狩りイベントはあまり行なわず、地元の集団の活動を扇動する形で定着している。
先代支部長の石村解任後、向伏では大きな組織再編が行なわれたらしい。
○ くがやんズ
向伏にあるフロート狩り団体の一つ。
久我という男が代表を務めている。
複数の系列団体で構築されたもっとも勢いある勢力だったが、光陰部隊の離反後、陰りが見えている。
○ 光陰部隊
元はくがやんズの系列団体の一つ。
ボウガンなどでの遠隔攻撃に特化した一部門となっていたが、先日のウィンターキャンペーンを機に離反。独立した一団体となる。
但馬の師匠でもあるボウガン男がリーダーを務めているらしい。
○ アルティメットフォース
向伏にあるフロート狩り団体の一つ。
フロートや存在を知っているギャラリーの一部からは、蔑みを込めて『アフォ』と略称される。
東山(通称、『大佐』)がリーダーを務める組織。
車の数や情報量はくがやんズに劣るが、イベント時のテンションは全員高い。
○ バスターズ
向伏にあるフロート狩り団体の一つ。
設備や物資が不足しているからか、新規参入者を歓迎する割に待遇はあまり優しくない。
また、先日、ウィンターキャンペーン中に車でのトラブルを起こし、人数も半減している。
【国の機関、政治勢力】
○ 内閣府政策統括官 第32部局(通称、『対策部』)
数年前に始まったとされるフロート発生における、各地域ごとの対策本部を一本化して立ち上げられた全国機関。
組織の管轄も厚労省から国土交通省、総務省、指定症候群担当省と移り変わったが、最終的に内閣府に落ち付いたらしい。
表向き、『調査中の指定症候群と変異現象における、国民からの相談受付、症例研究、防疫と安全確保』を活動内容とする。
変異内容となる『死体のまま動き出す者が発生している』事例は、部外秘とされているが、様々な事情から意図的に小出しにされているのが現状である。
数年以内の事態の全面公開、法整備の完全化に向けて、新たな動きが多数始まっているらしい。
○ 主権自由党
日本の政権与党。
首相を筆頭に、閣僚の大半が所属する『国政神道議員会』からの最大派閥『国神会派』、元国土交通大臣の平賀を中心とする弱小派閥の『平賀派』などに分かれている。
○ 国政神道議員会
現政権と与党の方向性を決定していると言っても過言ではない、首相、閣僚と議員、有識者からなるサロン。
ここに所属する議員達は『日本に神の国を取り戻す』を合言葉に、その実現を政治の目標としている。
フロートをその目標に利用しようと考える議員も、少なくない。
【その他】
○ 西高訴訟原告団
○ AAA