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短編集ページ  作者: 小森
シリーズ外
19/36

ただひたすらに魔王をボコる

※変則文体、変則表現型の短編

 

「ゆけ! 魔道士よ! 勇者に気づかれないよう裏からサポートをするのだ!」

「御意にございます」

「ちなみに魔王は全国で8人いる」

「初耳ですけどォーーーーーー!??」


 かくして、冒険は始まった。


 勇者にバレたらソッコーBADエンド! 隠密行動で魔王を打ち倒せ!

 頼るべき仲間はいない! 己の力で乗り越えろ!

 地獄の行脚! いざ参る! 


……………………………………………………


■ 勇者パーティー


【勇者】 「魔王どこだよ。どこに雲隠れしとんのよ。え? リゾートスパ? どこよ…ッ!…ッ! 吐けよ……吐けよぉおおおおおおお!! うわああああああああああああああン切り刻んで海にばら撒かれてぇえのかテメェッ!?」


【魔法使い】 「えー、ちょっといま血糖値はかってるから、俺抜きでバトって。……ふッ…レイムッ! オ、俺抜きでやれっていっただろぉおおお? 雑魚を寄越すんじゃねえぇえよぉおおおもぉおおおやり直しじゃぁんッ! やぁーだぁー!」


【騎士】 「ここは幼稚園じゃありませぇーーーーーーーん!!! 戦えーーーーぃつってんだろ!? しまいにゃキレるぞ!?」


【牧師】 「私に何をしろと……うっうっ……」


……………………………………………………


■ 王城


【王様】 「君の手で、私に首輪をつけてくれ。謝礼は弾もう。私の後ろ盾があれば、君の生存率は…分かるな?」


【姫君♂】 「あぁら、まあっ! くっさいドブネズミですことぉ! そんなにこの書物が大事ぃ? そう、では燃やされなくなかったら服を脱ぎなさいな。ほら、俺が見ていて差し上げる……。うふ、うふふうふ魔道士様は媚びへつらうのがお好きねぇ?」


【護衛】 「別にアンタの下着とか興味ないけどアンタが他人に自分の下着を渡して悦に入るという独特な特殊性癖で更に相手がいなくて困っているというのなら俺が受け取ってやろうか? 勘違いするなよ。あくまで人助けという名のセクハラだッ」

 

……………………………………………………


■ 魔王サイド


【魔王1】 「魔王とかさ、前時代の生き物なわけ。だいたい責任ばっかで実りは無ぇし。あげく命は狙われるしよぉ。もーやってらんねッて話ですよ。だから俺は手に職をつけたの手堅く生きる魔王になるのッだからホントマジ邪魔しないでぇッ…ラーメン喰ったら帰れ!」


【魔王2】 「シャンプーなに使ってるの?シャンプーなに使ってるの? シャンプーなに使ってるの? シャンプーなに使ってるの? シャンプーなに使ってるの? ねえ、ねえ、ねえねえねえ。あ、今、あなたの後ろにいるよ。殴り殺すね」


【魔王3】 「ぴぃいええボク悪いことしてないのに何で何でいつもいつもいじめるのひわあああおかーさうえっくうえっぷもうヤダ。やだよぅおかーさっぶぇみゃーーーーーおかーさぁ」


【魔王4】 「魔道士せんぱいじゃないっすかチーッス! 姉弟子は最近どうすか? 彼氏できたぁ? えっもしかしてまだいないの? ちょヤダ爆笑なんすけどォ!? いくつよ!? 姉弟子いくつになったの!? オニヤバじゃない!? 閑古鳥鳴いてんよ!?」


【魔王5】 「貴様ァ……! 労災くらい入っておけェ! 最低でも100万は貯金しろォ! 大根の葉を捨てるやつがあるか馬鹿モンがァ! 家庭の冷凍庫を万能だと思うな業務用には遠く及ばんわァ! 定時なんで上がります。お疲れ様でしたぁ」


【魔王6】 「魔王って……なに言ってんの……。あの、俺はあなたのお話には関係ないので帰りますね。いや……、だぁーからあー知りませんって! 知らない……だぁッもう! 知らねぇんだよッ! おまえ病院行けよ! うるせぇ! うるせえってッ!」


【魔王7】 「まーくんは、ドクが出せます。ドクはね、どろどろになるのと、たのしくなるのと、かさかさになるのと、あるの。でも、ぜんぶさいごにはしにます。おねぇさんどれがいー?」


【魔王8】 返事がない ただの屍のようだ


……………………………………………………


■ 魔道士サイド


【魔道士】 「チェンジ……ッ!」


【杖】 「そのコマンドは無効です。気持ちは分かるけどな……」


……………………………………………………


魔道の力で戦いに勝利し、勇者の生存フラグを切り開け!

『 世界の片隅ではーとフルボッコボコ物語 ~ 8人の魔王 ~ 』

ただひたすらに魔王をボコる猟奇的ドキドキロマンス乙女ゲー


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