7話 冒険者デビュー
ど、どうしてこうなった?
俺は今、冒険者ギルドの前にいた。攻撃や支援などのスキルじゃ無いのに、なぜ冒険者になろうとしてるんだ。しかも、もう35歳だ。いわいるベテランルーキーって奴だ。
数日前に兄のレオンから、魔物の数が増えすぎて、戻って一緒に戦って欲しいとの手紙が届いた。
いや、どう考えても無理なんですけど。しかし、業況はひどく切迫詰まっているらしく、猫な手でも借りたいとの事だ。
もちろん、断る事も出来るが、次は父からも手紙が来るだろう。そうなれば強制的に戻るしか無い。
まずは自分が本当に魔物相手に戦えるのか確認する必要がある。流石に魔物も倒せないじゃ話にならないしな。
意を決して、ギルドに入った。
ギルドには昼間から酒を飲んで、だべってる奴らがいる。からまれたらやだなーっと思いながら、コソコソ受付に向かった。
「あら、波乗りおじさんじゃ無いの?」
「あれっ、会った事あったっけ?」
「やだーもう、覚えてないの?小さい時によく乗せてくれたじゃ無いの?」
「あ、そうだったな、思い出したよ、えっと、確か名前は、、、」
「アンリよ、よろしく!」
沢山の子供を乗せてきたから正直名前なんて覚えてないよ。ごめんね。
「今日は何の用かしら?海に魔物でも出たのかしら?」
「いや、その、あの、実は、というか、ゴニョゴニョ」
「えっ、聞こえないわよ」
「す、すまん、あのー、ぼ、冒険者登録をだな、、、」
「ええー!!登録するの!」
「ば、声がでかい」
うー恥ずかしい。酔っ払いの冒険者もこちらをチラチラみている。ここはさっさと依頼を受けて退散としよう。
一通り説明を受けて、冒険者登録は終わった。依頼ボードにいって、まずはスライムの討伐依頼を取ってきた。そう、魔物の最弱といえばスライムだろう。
さっさとギルドを出よう。絡まれたら、面倒だ。
「おい!波乗りおじさん」
キター、新人いびりか?金髪のごっつい筋肉もりもりの強面のお兄さんが声をかけてきた。ロングソードを持ってて、とても強そうだ。ここは、聞こえなかったふりして出ていこう。
「昔、波に乗せてくれてありがとう、応援するよ。困った事があればなんでも聞いてね。」
「あ、ありがとう、そうするよ」
やべえ、漏れそうになったけど、良い人そうだ。




