17話 お股カップと胸パッド
王城を後にした私は、すぐに宿屋に待機していた両親のもとへ向かった。
「父さん、母さん。実は……王様直属の元で働くことになりました。詳しいことは国家機密で話せませんが」
私は言葉を選びながら伝えた。
「見返りとして、我が領地には援軍が送られるとのことです」
父の顔がぱっと輝いた。
「レオンが助かるのか!すぐに早馬で知らせよう!」
父はすぐに動き出そうとした。母は涙を浮かべて私の手を握った。
「まさかあなたが王直属の元で働くことになるなんて……嬉しいわ。まさか、魔物討伐なんて危ないところには行かないんでしょうね?」
「……はい、もちろんです」
いや、そのまさかなんだな、これが、、、
私はうつむきながら嘘をついた。
家族は私の重い気持ちとは裏腹に、笑顔で喜び合っていた。
「これでウェイブリッジ家は安泰だわ!」
母が嬉しそうに言う。
いや、この任務が失敗したら、ウェイブリッジ家どころか国家が危ないんだ——そう心の中で叫びながら、私は笑顔を作るしかなかった。
〜〜〜
翌日、王城に戻った瞬間、男としてのアルドは死んだ。これからは「リリア」という名の女性として生きなければならない。
王女専属のメイド長のエリザベスさんから最初に渡されたものは、女装用のお股カップと胸パッドだった。
「まずはこのカップで、お股のものを常に隠してください。胸のパッドも忘れずに」
渡されたのはお股用のT字バックパンツにカップが付いてるものだった。横と縦のストラップで締め付けられる構造になっている。カップ部分の外側は柔らかく、内側は硬い素材になっている。
まじかよ!これはきつい!
そして、胸パッドはDカップ以上あると思われるブラジャーみたいなものだった。地味に重い。肩が凝りそうだ。
俺は仕方なく、カップとパッドを渋々装着した。お股は違和感しかなく、とっても窮屈だった。
「エリザベスさん、カップとパッドは付けました」
着替えが終わるとエリザベスさんが部屋に入って来た。
「はっきり言ってダメね、お股のストラップの締め付けが足りていません。もう一度、締め直してください」
え?
「もう少しね、もう一度、さらに強く締め直してください」
え?
無理無理無理!
もうぼくちゃんおうちにかえりたい




