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波乗りおじさんの異世界冒険(こ、これは?電子レンジ!?)  作者: 海岸線の夕日


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16話 夢の異世界ハーレム

「断る事はできぬ」白髪の老紳士が残念そうな顔で呟いた。


この爺さんまるで俺の心を読み取ってるかのようだ。


しかし、まだ何か問題があるはずだ。なぜ先ほど、性別を確認されたのだ?男だと何か問題あるのか?


老紳士が、少し間を置いてから、核心を告げた。


「だが、ここで一つ、大きな問題が残っておるのじゃ。今回の勇者が若い女性であるため、彼女の心情と隊の和を考慮し、討伐チームは『女性のみ』で編成されるておる。」


キタキタキター。

いやいや、無問題よ。

これぞ、異世界ハーレムの冒険だな。

35歳独身

前世も独身

来たな、これ!

確定っしょ。


「男性は参加できぬ。」


……え?


ダメじゃん、俺、参加できない。

ハ、ハーレムは?


いや、待てよ。

ハーレムに気を取られてたけど

参加しない方が良くね?

国家の運命がかかってるんだぞ。


俺は冷静になった。


ふぅー。

良かったぁーーーー!!

何なんだよ。

この話は、さっさと帰らしてくれ。


「故に、」


老紳士はきっぱりと言い放った。


「お主には、今日から女性になってもらおう。」


「な、何ですってーーー!!」


思わず声が跳ね上がった。耳を疑った。


「何もナニを切るとか、そういう恐ろしい話ではござらん。」老紳士は涼しい顔で続ける。「女装をし、女のふりをすれば良いのじゃ。お主の顔立ちは悪くない。声も、何とかなるじゃろ。化粧と衣装で十分に通用するじゃろう。」


呆然とする俺を前に、王が最後の一言を付け加えた。


「これが、王国からの命令であり、お主に与えられた使命じゃ。断ることはできぬ。準備は全て整えておる。準備が出来次第、女性討伐チームの一員として参加せよ。それとお前のところの領地は何とかしよう。褒美としてな」


もう断れないならしょうがない。家族が助かるならやるしかない。女装するしかない。


「今日からお前は『リリア』という名の調理師だ」


白髪の老紳士が、いたずらっぽくウインクした。


「さあ、行くぞ、リリアちゃん。まずは衣装選びから始めるとするかのう。フォフォフォ」


な、なんでそんなに気楽なんだ、この爺さん!女装するなら、あわよくば結婚なんて夢のまた夢だ。


クソ。俺が上手く女装できるかどうかがこの国の未来を握ってるんだぞ。


国家の威信をかけたアルド改めてリリアの女装一代プロジェクトがここに誕生したのだった。

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