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波乗りおじさんの異世界冒険(こ、これは?電子レンジ!?)  作者: 海岸線の夕日


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10/28

10話 地獄の爆熱裁断者

波乗りおじさん、改め、地獄の爆熱裁断者ばくねつさいだんしゃというめっちゃ強そうな二つ名を得た俺こと、アルド・ウェイブリッジは、異世界で俺様Tueeをしていた。


電子レンジ的なマイクロウェーブが使えることに気がついた俺は、まさに無敵な存在になっていた。


細胞を高速で振動させ、熱を内部から発生させるのだ。魔法ではないので、詠唱も要らず、即ターゲットが視界に入れば、遠隔でも、頭を瞬時にレンチンでぶっ飛ばす事が出来た。スナイパーのように敵陣に向けて、大物の魔物を狙い撃ちにしてやった。


まさに究極の電子レンジでチンチンチートだ。


すぐに兄のレオンを助けに行き、軽く魔物を圧倒した。俺様の評価は鰻登り、英雄へと上り詰めた。


あのギルドの受付のアンリも、今では俺のベットで寝ているよ。


ふはははは!!!


「ねぇ、起きてってば」とアンリは俺の肩を譲っていた。


「もう、しょうかないわね」


いきなり顔に水がかけられた。


「冷てえーな、いきなり何すんだアンリ」


「気安く、アンリって呼び捨てにしないで!」


「俺様は地獄の爆熱裁断者だぞ」


辺りは静まり返った。


ぶはははっと盛大に笑い声がこだました。


ん?


んんん?


「波乗りのおじさん、最弱のスライム討伐には失敗して、スライムの次に弱いと言われている噛みつきトータルと死闘をして、気を失ったのよ」


もう一度、ぶはははっと盛大に笑い声がこだました。


「波乗りおじさん、いや、地獄の爆熱裁断者様をあまり笑うなよ」


金髪のゴリマッチョイケメンが言った。


「トーマスさんがあなたを担いでギルドまで連れて帰って来たんだから」


あら、スライム討伐失敗もバレた。噛みつきタートルと戦って気を失った事もバレた。もうギルドには絶対に行かないと決めたのに、気がついたらギルドにいた。最悪だ。もう2度とギルドには行けない。もうお嫁には行けないわ的な感じだ。


やべぇ、完全に妄想が、、、夢を見ていたのか?下手こいた。


「お、覚えていろよ、俺は本当にすごいんだぞ」っと捨て台詞を負け犬の遠吠えのようにか細く吐いて、ギルドから逃げるように立ち去った。

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