たいへんですよ奥さん! 実はチアーズプログラムって 底辺でも十分美味しいんですよ!
【概要】
制度(確定申告)を味方につけ、金はあるところ(税務署)から盗れ(還付させろ)。
創作活動を続けるうえで、最も大切なのは「続けられる仕組み」を持つことです。
才能や感性は人それぞれでも、現実の支えとなるのは生活と制度の理解です。
本稿では、副業として執筆を行う人、あるいはこれから創作を事業として形にしていきたい人に向けて、
税制と確定申告の基礎を「現実的な数字」とともに語ります。
年収300万円から800万円までの具体的なモデルケースを交え、
白色申告と青色申告の差、65万円控除の威力、配当や損益通算の仕組みなどを、
創作者の目線から掘り下げました。
「創作と税金」という一見遠い話題のあいだには、
実は“自分の表現を社会に認めさせるための線”が存在します。
このエッセイは、その線を越えるための、ひとつの現実的な手引きです。
チアーズプログラムが始まりました。チアスコアに一喜一憂する方も多いでしょうか?
しかし、そんなものは些細なもの過ぎません。
私たちが本当に見つめるべき「数字」は、スクリーンの向こうではなく、自分の現実にあります。
それは、所得税の通知書に並ぶ無機質な数字かもしれませんし、青色申告決算書の欄外に記した控除額かもしれません。
「チアスコアが変動した」と嘆くより、青色申告の欄に“65万円控除”と書ける方が、人生の安定度はよほど高い。
今日は、そんな話をしてみようと思います。
副業作家という「静かな開業」
副業として執筆活動をしている人は増えています。
在宅ワークの浸透、SNS小説の一般化、出版のハードル低下。
気づけば、会社員の半分くらいは「何かを書いている」と言っても過言ではありません。
では、その活動が「事業」として扱われるかというと、多くの人がそうではない。
なぜなら、ほとんどの人は開業届も出さず、税務上は“趣味”のままだからです。
しかし、この“趣味”と“事業”の線引きは思ったよりも緩やかです。
国税庁の基準では、「継続して営利目的で行う意思」があれば、それはもう事業。
つまり、年に数回でも投稿し、将来的に印税を得たいという意思があるなら、堂々と**個人事業主(作家)**を名乗ってよいのです。
開業届という「最初の一行」
手続きは拍子抜けするほど簡単です。
「個人事業の開業・廃業等届出書」というA4用紙に、自分の住所と名前、職業欄に「作家」「ライター」と書くだけ。
印鑑を押して、税務署に出せば完了。費用は一円もかかりません。
これで、あなたは“文筆業の個人事業主”です。
屋号を付けたいなら、それも自由。たとえば「筆路舎」「雨読堂」「空想工房」……、創作の延長線上に税務署があるだけの話です。
さらに、その同じ日に「青色申告承認申請書」を出せば、65万円の特別控除が使えるようになります。
ここが最大のポイントです。
青色申告という「合法的な盾」
青色申告をすると何が変わるか。
それは、経費を差し引いて残った利益から、さらに65万円を引けるという仕組み。
しかも、これは「利益がなくても使える」。
たとえば、あなたの執筆収入が年間1,000円だったとしても、
本を買ったり取材したりして13万円使ったなら、もう赤字です。
さらに65万円の青色控除を引けば、77万9,000円の赤字として申告できます。
この赤字は、給与所得と合算されます。
たとえば本業の会社員として年収500万円ある人の場合、税金の計算上は「所得が500万円−77.9万円=422.1万円」となる。
結果、所得税率10%の層なら、所得税と住民税を合わせておよそ15万円も軽減されます。
白色申告なら、経費の13万円分しか通りません。節税効果はせいぜい2〜3万円。
青色申告の威力がいかに大きいかがわかります。
年収別・青色の“うま味”
青色の美味しさは、年収が上がるほど増します。
なぜなら、税率が上がるから。
年収白色(赤字13万)青色(赤字77.9万)節税効果(概算)
200万円約1.3万円約7.8万円約6万円差
300万円約2.6万円約15万円約12万円差
500万円約2.6万円約15.6万円約13万円差
800万円約6万円約35万円約30万円差
同じ赤字でも、所得税率が高いほど控除の効果は大きくなります。
つまり、「稼いでいる人ほど、青色にすべき」なのです。
配当と副業の“相性”
ここで「株の配当もあるけど、それは関係あるの?」という質問がよく出ます。
あります。むしろ非常に密接に関係します。
株の配当は、源泉徴収(20.315%)で完結させる「申告不要制度」がありますが、
青色申告で赤字があるなら、「総合課税」を選ぶと、配当と副業赤字を損益通算できます。
たとえば配当20万円、青色の赤字77.9万円なら、課税所得を合算して57.9万円減。
さらに「配当控除(所得税10%・住民税2.8%)」で約2.6万円が戻る。
結果、赤字+配当控除の二重効果で、税金が17〜18万円軽くなることもあります。
つまり、赤字を活かしたいなら「総合課税」、
株だけで完結したいなら「分離課税」。
状況に応じて使い分けるのがコツです。
初期費用はほぼゼロ
「そんなに得するなら、登録費用も高いのでは?」と思うかもしれません。
ところが、青色申告にお金はかかりません。
開業届も申請書も無料。
帳簿をつけるための会計ソフト(freee・やよい等)を使っても年1万円程度。
Excelでつけるならタダ。
つまり、初期費用ゼロ〜1万円で節税10〜20万円という、費用対効果の異常に高い制度です。
「赤字」は無駄にならない
さらに美味しいのは、「損失の繰越」ができること。
青色申告なら、今年の赤字を3年間繰り越しできる。
たとえば今年は赤字77万円、来年は印税が50万円。
すると翌年の確定申告では、その50万円を前年の赤字と相殺できる。
→ 課税所得ゼロ、税金ゼロ。
こうして創作活動の初期投資を、合法的に未来の利益から差し引けるわけです。
数字を自分の味方にする
チアスコアがどう動こうと、税務署は一切気にしません。
彼らが見るのは、あなたが書いた数字、つまり「収支内訳書」の列だけです。
でも、その列を自分でコントロールできるようになると、数字は脅威ではなく、武器になります。
年収300万円の人が青色で数万円の減税。
年収500万円なら15万円。
年収800万円なら35万円。
数字は嘘をつかない。書く手間に見合うだけの現実的な報酬が、そこにはあります。
創作と制度のあいだにあるもの
作家というのは、不思議な職業です。
ひとりの頭の中から文字を生み出し、誰かの心を動かす。
その価値は本来、金額で測れるものではありません。
けれど、現実を生きる以上、制度を知らなければならない。
青色申告は、創作者にとって数少ない“味方する仕組み”のひとつです。
経費を守り、赤字を守り、あなたの時間を守る。
そして、「事業」としての筆
確定申告は単なる義務ではなく、
「私は自分の創作を、社会に対して責任を持つ事業として続ける」という意思表示でもあります。
誰かに褒められなくても、チアスコアが伸びなくても、
税務署に提出した一枚の紙が、あなたの職業を証明してくれます。
「作家」という肩書きは、国家の制度の中で初めて法的に成立するのです。
終わりに
チアスコアは波のように変わります。
いい時もあれば、沈む時もある。
けれど、青色申告で控除された65万円分の数字は、翌年の確定申告まであなたを守ってくれる。
創作の世界では、才能よりも「続ける力」がものを言います。
税務の世界でも同じです。
たとえ収入が1000円でも、あなたの帳簿に記されたその一行が、
いつか大きな利益を生む種になる。
数字を恐れず、制度を味方につけましょう。
チアスコアよりも、確定申告書の数字こそ、あなたが社会に刻む“リアルなスコア”なのです。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2072.htm
ここが税務署のリンクになります。
青色申告については詳しくはここを参照してください。
なろうのリワードが事業所得と出来るから、美味しいんですよね。
追記
自分の確定申告を自分で出すものに関しては、税理士は無用です。自分で書けばおk。
11/13追記。
扶養に入られている方は、社会保険などのからみがありますので、扶養先の社会保険組合との確認もわすれずに、国保や国民年金の負担は決して軽くない。
荒いところはAIに聞き、細かいところは税務署の相談窓口で確認し、メリット、デメリットを天秤にかけましょう。




