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召喚獣生活始まりました。

 作者のアベルです。作者は、Unique Seekers Onlineという作品も投稿しています。よろしければ読んでみてください。


 長い間更新してなかったのですが、面白くなりそうなアイデアが出てきたので1話から書き直して進めていきます。

 俺はどうしてこんなところにいるんだ?俺の目の前に日本では殆ど見かけない水色の髪に黒い目を持つ美少女が尻餅をつきながら俺の事を呆然と見ている。


「せ、成功した?授業では一度も成功しなかったのに‥‥でも、召喚魔法で人が呼び出される事なんてあり得るの‥‥?」


「えっと‥‥君、ここは何処かな‥‥?森みたいだけど‥‥」


「こ、ここはアリティア王国魔法学園の敷地にある森です」


「なる、ほど‥‥?」


 聞いた事が無い‥‥アリティア王国って何処だよ。地球じゃないよな‥‥てこては異世界って事か。異世界ってあるんだな。いや、あり得なくは無いか。地球にもファンタジーの王道のダンジョンが出てきて魔法とか使えるようになってたしなぁ‥‥


「ごめんなさい。あ、貴方は‥‥私の召喚魔法で呼び出してしまったようです‥‥」


「そっか‥‥仕方ないね。その感じだと元の世界には戻れる感じではないし、とりあえずはここの事を色々と教えて欲しい?」


「は、はい。召喚してしまった責任は取ります!でも、ここだと危ないのと貴方の事をどうするかを学長先生と相談したいので私に着いてきて貰えますか?」


「うん。大丈夫」


 ここの情報を手に入れるためにも、この子に着いていくしかないんだよね~呼び出された時に成功した?とか言ってたから魔法を持ってても成功してなくて落ちこぼれ扱いされてるとかそんな感じかな?


「こちらです」


 学校に向かってる途中にこの子の話を聞くことにした。


「君はさ、学校では何年生かな?」


 見た目的には15~6才って感じだけど‥‥


「私はアリティア王国魔法学校の1年生でF組です。F組は落ちこぼれの行く所なんです‥‥元々は15才で受ける洗礼で神様から〈召喚魔法〉や〈魔力強化〉などのスキルを手に入れたので魔法学校の試験を受けたのですが‥‥〈召喚魔法〉を使っても何も呼び出されなかったんです‥‥」


「ふむふむ」


「何回やっても何回やっても何も呼び出され無かったのでスキルを使えない無能として落ちこぼれクラスのF組に入れられてしまったんです。一般的な魔法が使用出来たのと、筆記が良かったので落ちこぼれとしでも入学できて良かったとは思いますが何も召喚されなかったので悔しかったです」


「なるほど」


「なので、半年間ここでスキルを使って練習していたんです」


「そっか。半年頑張ってたら俺が呼び出されたのか」


「はい、そうなんです‥‥」


「そっか良く分かったよ。ありがとう」


「いえ、聞いて貰えて良かったです」


「うんうん。あ、そうだ。とりあえず自己紹介をしよっか名前が分からないと俺も君も不便でしょ?」


「あ、そうですね!私はサリアと言います。15才です」


「俺は神空 葵だよ。こっちの世界だとアオイ・カミソラって感じかな?アオイでいいよ」


「名字があるってことはアオイ様は異国の貴族様って事ですか!?うわぁ‥‥私なんて事を‥‥」


「落ち着いて?俺は名字は持ってるけど貴族って訳じゃないから安心して?」


 俺はサリアを落ち着かせる為に精神魔法の〈平静(カーム)〉を発動した。


「取り乱してすみません。落ち着きました。名字を持っても貴族じゃない‥‥?」


「うん、そうだね。俺の国じゃ国民全員が名字を持ってるからね?」


「不思議な国なんですねぇ‥‥あ、そろそろ学校に着きますよ」


 サリアがそろそろ学校に着くと言ったので前を見てみるとかなり大きい学校が見えた。そして、白い。


「おー‥‥なんか全体的に白いね‥‥」


「白いですよね~私も最初はびっくりしましたよ」


 ここまでそれなりに歩いたけど人に全くと言って良いほど人がいない。


「サリア。なんかさ、人少ないよね?」


「そうですね。今は夏休みなので殆どの人が帰省してるのでいつもは寮に住んでる人もいないだけです」


「おおう‥‥長期休暇の夏休みに入ってまで練習してたのか‥‥凄いなサリア」


「は、はい‥‥」


 努力家で落ちこぼれ扱いされても折れない心を持ってる。この子は強いね。


「校舎の中に入りますよ~まず、学長先生の所に行きましょう」


「学長か‥‥休みの日なのにいるの?」


「大丈夫です。学長先生は長期休暇でも基本的に学校に来てるって言ってたので大丈夫だと思います」


 サリアと会話をしながら階段を上って行き、最上階に着いた。3階建てだった。


「この階に学長がいるの?」


「はい。ここから右に曲がってまっすぐ進むと学長室です」


「なるほど‥‥」


 少し進んで学長室前。サリアは扉に手を置いて少ししたら中から学長?の声が聞こえた。若い女性の声だ。


「入っていらっしゃい。サリアさん」


 扉を〈鑑定〉で調べてみると扉に手を置いたら魔力を調べて扉の前にいるのが何者かが学長に伝わるようになっていた。面白い魔道具だな。必要かと言われると微妙だよな。


「失礼します」


 俺はとりあえずサリアの後ろに着いて学長室に入る。


「今日はどうしたのかしら?サリアさん。後ろの方の事かしら?ここら辺じゃあまり見ない姿ね」


 学長の姿はいかにもエルフという感じで耳が尖っており、銀髪で緑色の瞳を持つ美人だった。


「はい、この方を召喚してしまいました‥‥」


「よろしく~」


 俺はヒラヒラと手を振る。


「〈召喚魔法〉って人を呼び出す事があるのね‥‥基本的に魔物を召喚して使役する魔法だった筈なのだけど‥‥貴方、魔物だったりするかしら?」


「おいおい‥‥こんなに流暢に言葉を話して人間の見た目をしてるのに魔物扱いか?酷くねぇかい?学長さん」


「あら、人化出来る魔物かもしれないじゃない」


「いや、俺がそんな高位の魔物だったらサリアはすでに殺されてるだろうしこの学園も危ないだろ」


「案外、人間に有効的な魔物かもしれないじゃない?」


「学長さんは会った事あんのかい?有効的な魔物」


「え?私は会った事は無いけど本で読んだ事はあるわよ。あ、勿論だけどテイマーなどが使役してる魔物の話じゃないわよ?」


「人に友好的な野良魔物か‥‥それって幻獣とか神獣とか呼ばれね?」


「‥‥‥(にっこり)」


「はぁ‥‥冗談だとは分かってるが面倒だな。ま、とりあえず自己紹介をしようか。俺の名前はアオイだ。異世界人ってやつだな。よろしく」


「異世界人‥‥なるほど?半月くらい前にジグムント帝国が英傑招致の儀に成功したって話があったわね‥‥英傑は異世界より呼び出されたって話ね」


「‥‥なるほど」


 雅達はジグムント帝国って場所に呼び出されたんだな。半月のずれは気になるけどな。


「名前しか分からないけど、ミサキ、ミヤビ、ヒロキだったかしら」


「浩輝はどうでも良いが美咲さんと雅はどんな状況か気になるな」


「あら、知り合い?恋人かしら?」


「前者だ。浩輝と美咲さんは友人で雅は妹だな」


「なら、貴方も英傑様って事になるけど?ステータスの称号に英傑と書いてあるのかしら?そうだったらサリアさんは単独で英傑を呼び出した初めての人になるわね」


「え!?そんなとんでもない事になってるんですか‥‥?」


 サリアはとても驚いている。


「ん?この世界でもステータス開けんのか?うん?称号には英傑は無いな。だが、ちょっと驚く称号があったが‥‥」


「何かしら?聞いても良いかしら?」


「サリアの召喚獣だとよ。人間って召喚獣になれんだな~面白いな」


「ええ!アオイさん私の召喚獣になってるんですか!?」


「そうらしいな。んじゃ、とりあえず俺はサリアの召喚獣らしいからこれからよろしくな」


「ふぇぇ‥‥」


 なんか、面白くなってきた。雅達とはあいつらがこの国に来たら再会しよう。当分はこの学校でこの世界の事を学ぶとするか。まあ、雅には怒られそうだけどな。


「学長さん。とりあえず俺は夏休み明けからこの学校にサリアと通わせて貰うわ。良いか?」


「召喚獣は基本的に召喚者が世話をする事になってるから問題無いわよ~あ、ちなみに夏休みはあと6日ほどよ」


「なるほど。じゃ、6日後からよろしくな?」


「ええ。とりあえず、私からも生徒達には伝えておくわね?」


「んじゃ、サリア。これからよろしくな?」


「はい!頑張ります」


「そういや、サリアはどこに住んでるんだ?寮とか?てか、この学校に寮ってあるの?」


「寮はありますが、貴族の人ばかりで居にくいので外に部屋を借りて外から通ってます」


「そっか。ふむ‥‥制服は召喚獣扱いだから別に着なくても良いのか‥‥?」


「制服は私がサリアさんの住んでるところに送るわよ」


「そうか。んじゃ、よろしく」


 俺がサリアと住むのは確定なんだな‥‥まあ、行くとこ無いし一文無しだから仕方無いけども。


「あ、制服の大きさは自動で調整されるから心配無いわよ」


 良いな~それ。地球でも制服に導入してくんねぇかな‥‥今、着てるのにも付いてたら良かったのに‥‥


「それは便利だな」


「そうですよね!私も最初制服を受け取った時に驚きましたもん」


「うし、聞きたいことも聞けたしサリアの借りた部屋とやらに行くか。まあ、サリアは男が一緒で気が休まらないかもしれないが我慢してくれ。早急に金を稼いで出てくからさ」


「大丈夫です!アオイさんの面倒を見るのは私の役目なので!」


「‥‥そうか。なら、金を稼いでサリアが豪邸に住めるようにするよ」


「あはは‥‥ありがとうございます‥‥」


 あ、その反応は期待してないって顔だな~金を稼ぐ方法を考えなきゃな。冒険者ギルドあればすぐに稼げそうだけどな。俺が持ってる素材売れば結構な金になるだろうからな~


「おう、期待して待ってろ?驚かしてあげよう」


 こうして俺達は学長室を出て、サリアの借りてる部屋があるという街に向かった。

 元々はクラス転移の物語にしてたのですが、面白くならなかったので少しずつ今回の1話から話を広げていきます。

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