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“嘘とウソ泣き”を使って男を騙すテクニック!

作者: 七瀬






私は、男やお金に不自由した事がない!

今までの付き合ってきた男から、お金をたらふく貢がせてきたからだ。

よく、母親からはおしとやかな女性ひとになりなさいと言われた。

父親からは、優しい女の子になってほしいと言われた。





・・・でも?

私は、両親の思い通りになりたくない一心で。

両親と喧嘩が増えて、高校中退で家を出て行った。

私は、親の力を借りずに生きていける事を証明したかったのだ。

でも、現実は厳しい!

高校中退した私に、働ける場所は少なく。

夜の仕事をする事になったものの、、、。

なかなか? 思っているようにいかず、お客さんを本気で怒らせる

事も多々あった。




そんな時にあみ出したのが、“嘘とウソ泣き”を使って男のお客様

を上手く転がすようになる。



『・・・実はね、小林さん! 私の母親がガンになっちゃって

もう、末期なんだって! だから、私が実家に帰って寝たきりの父親

の看病をこれから一生していかないといけないのよ。うちにはお金も

ないし! 母親の治療費もばかにならないし! 私どうしたらいいのか

もう分からないのよ! 小林さん、私をここから救って!』

『なんだよ! いろいろと大変なんだね、マキちゃん? 俺でよければ

マキちゃんの力になるよ。だから、もう泣かないでよ!』

『ありがとう、そんな風に言ってくれるのって、小林さんだけだよ。』

『じゃあ、先ずは俺は何をすればいいのかな?』

『・・・取り敢えず、“お金がいるの”母の治療費に300万円いる

のよ! 父親の病気の事も気になるし。』

『分かった! 取りあえず、マキちゃんのお母さんの治療費300万円

は俺が全部出してあげるよ! それで、少しはマキちゃんも楽になるん

だったら? 安いもんだよ!』

『ありがとう、小林さん! やっぱり、頼れるのは小林さんしかいないわ!

さあさあ~お酒を飲んで! 今日は、飲みましょう~!』

『あぁ、飲んで忘れよう!』

『うん。』





次の日、昨日のお客からLINEに連絡があった。

昨日お店に来た、お客の小林からだ! 

昨日、私が言っていた母の治療費の300万円を持って

きてくれたらしい。

だから、何処かで私と会えないかという連絡だった。

私は、この男から金を貰えると思い連絡を返す。

家から一駅先の喫茶店で、この男と会う事を決めた!

私が、待ち合わせの時間10分前に着くと、、、?

既に、あの男が喫茶店に着いていて私を遠くから呼んでいた。



『おーい! マキちゃーん、ココだよ! ここ!』

『あら? ごめんなさい、遅かったかな?』

『いや? 俺が早く着き過ぎただけだよ! マキちゃんは何も

悪くないからね!』

『ううん。』

『昨日、言ってた! マキちゃんのお母さんの治療費の300万円

持ってきたから、直ぐにマキちゃんに渡したくて。』

『・・・あ、ありがとう、小林さん。私、凄く嬉しい!』

『そんなの当たり前の事だよ! マキちゃんが困ってる時は必ず

俺が助けるから!』

『・・・なんだか、小林さんって、“私のヒーロー”みたいだね。』

『・・・なんか? そう言われると照れるね。』

『小林さんは、私のヒーローよ! 本当にありがとう、凄く助かった

また、私のお店に遊びに来てね! サービスするから。』

『あぁ!』





・・・そう言って、男は帰っていった。

私は、まんまとあの男から簡単に300万円を手に入れる。

あの男は、私のヒーローだと思い込み、嬉しそうに帰っていった。

男なんて! “女の胸とおしりを見せておけば簡単にオチる”

バカな生き物だわ!

女の嘘も見破れないなんて! 騙される男が悪いんじゃない!

勿論、この男だけじゃないわ。

私を指名してくる男は他にもいっぱいいるしね。

私は、女の武器の“嘘とウソ泣き”を武器にして。

これからも、男を騙してお金を貢がせるわ。

私に唯一できた! “能力”を使ってね!

【騙すより騙される方が悪いのよ】世の中は、そうやって変わって

いくわ!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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