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先週は資格試験があったので投稿できませんでした。

すいません。

 目が覚めると僕は見知らぬ天井を見ていた。真っ白で清潔感のあり、どこかで見たことあるような天井だ。


 とりあえず、起き上がろうとする。しかし、身体が重く、何かに引っ張られているような感じがして、思い通りに起き上がれない。

 いや、正確には引っ張られていた。腕を見ると点滴の針が刺さっていたのだ。

 僕は周りを見渡しながら、ここが病院であることを悟った。しかも、個室の。多分親父が出したのだろう。


「僕ももうおしまいか••••••」


 癌が身体を蝕み続けて早2年。楽しいことや悲しいこと、色々あったな〜。

 家に陽馬と凛華来て、陽馬の対人恐怖症を粗治療して、凛華への虐めを食い止めて、文化祭で女裝させられたりして、凛華と付き合って••••••。

 あ〜これが走馬灯ってやつなのかな••••••。こう考えると結構楽しい人生だったな••••••。


「お? 起きたか」


 僕が走馬灯に浸っていると親父が部屋に入ってきた。


「親父か」

「医者曰く、栄養失調だそうだ。肝臓の機能が低下していたらしいぞ。これからはここ、病院で過ごしてもらうことになった」

「そうなのか••••••」


 もう、多分、あの家に帰れないのか••••••。あの家には色々思い入れがあるからな••••••。少し寂しい。


 親父と少し話したあと、仕事あると言い、退室して行った。


◇◇◇◇◇


 日が暮れて来た頃、凛華、陽馬、奏助、玲奈ちゃんがお見舞いに来てくれた。


「お兄ちゃん大丈夫ですか?お身体大丈夫ですか?」

「よぉ!大丈夫か?」

「お兄ちゃん!ここは病院ですよ」


「凛華、陽馬、奏助と玲奈ちゃんもありがとう。今のところは大丈夫だね」

「ふ〜ん。それで、本当は?」


 僕が笑いながら言うが、親友の奏助には隠せないみたいだな••••••。


「••••••本当は結構厳しい。身体も重いし、頭もよく回らない••••••。もう助からないかもしれない」


 そこまで言うと、凛華が膝から崩れ落ち、玲奈ちゃんは顔を隠す。陽馬は涙をこらえてるみたいだ。


「••••••いつまでも俺達は友達だから」

「死ぬまで一緒だぞ」

「グスッ••••••最後まで一緒ですよ」

「お身体お大事にしてください」


 皆が優しい言葉や悲しむ言葉が心に刺さる。


 こんなにも、僕のことを愛して大切にしてくれてたんだな••••••。


 そう考えると不意に涙が流れる。


「ありがとう」


 僕を愛してくれる、皆のために最後まで抗おうと決意した。

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