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 今日は天命高校の合格発表の日である。僕は凛華と陽馬の付き添いとして天命高校へ来ていた。親父は仕事で来れなかった。


 高校の門の前で待っていると合格発表のパネルが張り出された。


「あ、あったよ!」

「俺のもあった••••••。よかったぁ」


 陽馬が自分の番号を見つけ、膝をつく。緊張から開放され力が抜けたのだろう。


「2人共、おめでとう」

「ありがとうございます」「ありがと」


 僕は2人共に家に帰る。そして、親父の部屋から紙袋を取り出した。


「はい。合格祝い」

「なんですか?」「なんだ?」


 2人は袋から箱を取り出した。その箱はスマホのパッケージであった。2人は今まで施設に居たため携帯電話を手にした事がないので親父と僕の合格祝いとして買っておいたのだ。


「す、スマホだ••••••」

「これ、本当に貰っていいんですか?」


 2人は驚きのあまり、動揺していた。


「これは2人のだよ。好きに使ってね。データ通信量とかは気にしなくていいから存分にネット使っていいよ。どうせ、親父が出すんだから」


 2人は箱からスマホを取り出し、物珍しそうにスマホを見る。


「これがスマホかぁ••••••」

「今まで携帯電話すら持ったことなかったです」


 僕は2人に最低限のスマホの使い方を教える。最低限って言うのはメールや電話、ネット検索ぐらいだ。ついでに僕と親父の連絡を登録しといた。


「僕と親父の連絡先は登録しといたからこれで何かあったらいつでも連絡してね」

「おう」

「分かりました」


 夕暮れになり、僕は2人と別れて夕食の準備をする。2人はスマホを使って色々と試している。


 夕食は鯛を使った料理である。僕は手慣れた感じに鯛を捌く。料理をしていると凛華がキッチンに入ってきた。


「あの、お兄ちゃん」

「何?」

「玲奈ちゃんの電話番号とか分かりますか?」

「分かるよ。でも、ちょっと待ってね。魚は鮮度が大切だから。それと本人に教えていいか聞かないと。だからリビングで待ってて」

「分かりました」


 僕は手早く終わらせる。作るのは煮付けと炊き込みご飯なので煮付けは先に作り、炊き込みご飯は窯にセットしておいた。煮付けを作ってるうちに玲奈ちゃんに連絡したらOKの返信が来ていた。


 僕は一旦、リビングに向かい2人に玲奈ちゃんの連絡先を教える。


「ありがとうございます」

「どういてしまして、まだ聞きたい事があったら聞いてね」


 その後、凛華は玲奈ちゃんと仲良く電話していた。


 これだと、親父が言っていた凛華は周りとの距離をとるっていう事の心配をしなくても良さそうだな。

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