7.4人から3人、、、(3)
『なつみ、陸、健、15階まで行って校長なんか倒して!約束だよ!大好き、、、』
最後に、みんなにそう言って穴の中に落ちたんだっけ、、、
「っつ、、、っふぅ、、、うう、、」
涙がどんどん溢れて、、、止まらない、、、
「おい!」
上を見上げると、ボロボロの服を着た男が立っていた。
「うっ、、、」
「ほら!さっさとこんなかに入れ!」
そう言いながら手を無理やり引いて牢屋に入れられた。その拍子に涙も止まってしまった。
掴まれた手首がじんじんと痛む、、、よくみると赤くなっていた、、、乱暴なやつだな〜
きっと、ここで殺されるんだ。
もうちょっと見直しておけばよかったのに、、、
思い出すと止まった涙がまた出てきた。
「おい!泣くな!」
さっきの乱暴な男が立っていた。
「うるせーんだよ!ここ響くから!」
「ここは脱落した人が来る場所でしょ?なんで、、、あなたは誰?」
「俺はここで番してんだよ!おまえら、脱落者の!」
「どうやったら、ここを出れる?」
「出ることはできねーよ!」
そう言いながら隣にいたこの牢屋を開ける。
「おい!次はお前が処刑だ!でろ!」
「うっ、、、っつ、、、いや!」
「だめだ!ほら!出ろ!」
強引に、女の子の手を引く。
その姿に思わず声が出る。
「ねぇ、かわいそうだよ!」
「あ?!お前にいいってねーんだよ!」
「っせめて、もう少しだけでいいから優しく扱ってあげて!」
「あ?!そんなことするわけねーだろ!ほら!お前が泣くからいけねーんだよ!おい!」
「、、、っつ、、、うっ、、ご、ごめんなさい」
「ほら!行くぞ」
「ほんとに!もう少し優しく」
「うっせーんだよ!俺のやる音に口出しするな!」
そう言って、女の子を連れて部屋を出て行ってしまった、、、
この生活が続くのか、、、先に死ぬのか、、、
ねぇ、なつみ、陸、健まだ1日も終わっていないのに、、、みんなに会いたい!
最後の涙と決め、涙を流した。
やっぱり味はしなかった、、、