Tips 21 世界に名づけ形容する
このTips、魔法のヒント集も。節目となる二十枚を数えたが。
なんのためになにを目的として記しているのであろう。
なにより、これをだれがどうやって使うのであるか。
愚かな筆者などには、わからない。だが。
これを記し続けていれば、世界のかたち、みたいなものが
かたちのないものの、形容として、
形作られるような気がするのだ。(変な言い回しだが)
かたちのないものを具体的にかたちにするという、
この矛盾した取り組みを
無謀にも推し進めている。
ここまで聞けば、狂っているように感じるかもしれない。
しかし。これは。
なにも筆者たる私が始めたことではない。
はるかな歴史のいにしえから。ありとあらゆる文明圏で。
人間は抽象概念に名前を与え、意味を与え、
それに価値と性格などすら付加して定義してきた。
抽象的なものの名前の方が、
名を持つ何かのなかで大多数なのが現実だろう。
ふつうの国語辞書をながめれば明らか。
↓ (某名作からの引用)
「どいつもこいつもまるでわかってはいない。
私はむかしからの……(中略)……
私はそれに、少しばかりスパイスを効かせただけだ。
魔法なんて使ってない……」← (え?)
↑
かの『不敗の魔術師』も、かく語りき。
腐敗に対抗するには、スパイスは必須だったであろう。
スパイス。胡椒の故障を誇称と呼称。
おお、活字になるな。
だからやはり一連のこの書の内容を、
魔法と呼称するのだ。〆




