Tips 19 法物線上の魔
なにをもって 【魔法】 となすか、であるが。
ここまで例を列記してきたのに。まだご理解いただけないか。
では。【魔物】、とはなんであろう。
日本の暦の十二支、干支には一つだけ、架空の生き物がいるとされる。
龍だ。いうまでもないが。
しかし、である。
この世界には過去、恐竜という存在がいたことは常識ではないか!
それも人類数万年の歴史を万倍も超える、数億年の長きにわたり、
恐竜は地上と海中と空に満ちていたというのだ!
しかし、誰しも恐竜のことをふつう、魔物とは思わないであろう。
対して、繰り返すが干支の龍は、魔物とみなされるのである!
現代においても。未確認生命体、UMAは
この地球全体の動物の種類数の、80%を超えるとされる!
過去は麒麟だって龍と並ぶ架空の生き物だったのだ。
アフリカで発見されてから、そう年月は経っていない。
虎だってふつう日本列島には生息していないから、
ある意味で架空とされた。龍と対にされて。
繰り返すが、
魔物であると、判明した瞬間、それは
動物に位置付けられ、架空の生き物から外される。
以後は誰しも魔物とはみなさない。
だからどんな形であれ、魔法は――
――新しい未知の知識の御業とは――
認知された瞬間、常識とみなされ、
魔法 という「定義の枠」から除外されるのである。
ゆえに 魔法は 「存在しない」と誤解されるのだ。
古典ともいえる数学の本なども魔法の書だな。
私は上記を数学の入門書を読みつつ着想したから。〆




