Tips 15 確率の事実
ここでひとつ、また一般的な常識を砕いてやる。
I will Crash that Standard!
なんでも概算すれば科学的に結論は出る。
太陽は明日も東から昇る
これは常識であり、真実であろうか?
統計的にはそうだろう。人類の数万年の歴史上、くつがえったことはない。
しかし偶然と確率、それが介入すると?
必然性とは、常識とは……変化する。
繰り返すが。
太陽が明日も東から昇る確率。これは、100%か?
ひとの世界からすれば、まあ完璧に近く100%だろう。
しかし。マクロな宇宙規模からすれば、
簡単にこの半分を割り込む!
なぜって、宇宙の歴史は100億年以上なのに、(およそ137億年)
太陽系と地球の歴史は、50億年に満たないからだ。(およそ46億年)
つまり、単純計算では歴史上、太陽が東から昇らなかった時間の方が長い!
かつ、これからの未来としても。
いまから数十億年すれば、太陽は赤色巨星と化し、地球はそれに飲み込まれてしまう。
すると、東からの日の出も、もはや意味を成さなくなるだろう。
こうなると、太陽が東から昇るというのは、もはや絶対則ではないのだ。
しかも、近未来に起こりうる事象としても。
もしマッドな科学者の群れでもいれば、
人為的なトリックで、自転の向きや速度を変えてしまうかもしれないし。
いまの太陽系では極めて確率は低いとはいえ、
小惑星の衝突などで、自転に変化があるかもしれないし。
こうした『事実』を認識せしめることが、魔法の役割といえる。〆




