明るい光のエネルギーの話
わりかし真面目な話。
筆致がいつもと違う。
……熱量はジュール[J]で表されます。
これは約4.2Jで1calです。
cal、カロリーなら食べ物の熱量で、常識ですよね。ひとが一日に必要なカロリーは、およそ2000kcalといったところですが。
太陽とはあまりに巨大なエネルギーを持つのです。
太陽から放たれるエネルギーは約380[YJ]毎秒……3.8×10^26[J]毎秒の光を放出しているのですよ。
(Y=ヨタ、10の24乗。1の後ろに0が24個並ぶ数)
対して数十億年蓄積された世界の化石燃料(原油とか)は10^22~10^23[J]。
比べたら太陽のエネルギーは一秒間だけでその4,5ケタ上。
太陽光はもちろん、ほとんどは地球に届かず虚空に消えていますが。地球に届くのは全体のほんの一滴、10億分の1くらい。
この事実の前には節約なんか馬鹿らしいかもしれませんが。しかし大勢の人が限られた地上で調和して生きる上で節制は必要です。
地上に届く太陽光は174[PJ]毎秒! これは過去最大の核兵器の爆発エネルギーに匹敵します。一秒間あたりだけで、そうなのですよ。(P=ペタ。10の15乗)
一日に地球に届く太陽光熱量だけでも、石油燃料の全埋蔵量に匹敵します。15Z[J]=15×10^21[J]……(Z=ゼッタ、10の21乗)
つまり……現代世界が1年で消費する総エネルギーは、太陽から地球に届く光の1時間分、620[EJ]未満に過ぎないのです!
すると単純計算で1年=365日×24時間とすれば、8700倍以上ものエネルギーとなる計算です。
地球に降り注ぐ太陽光熱量は173000[TW]。しかしこのうち植物が光合成を経て有機物となるのはたった40[TW]……この概算は前記のデータにほぼ一致します。さらに人間が消費するのは14[TW]にしかならないのです。
(T=テラ、10の12乗。 W=ワット。J毎秒。)
これをせめて1千分の1も効率的に電力に変えられたら、エネルギー問題なんて一気に解決します。(言うは易し、ですが)
仮に10分の1の効率なら、実に1000倍近くのエネルギーとなります。もちろん全地表とはいきませんから仮にその1/10、それにソーラー発電なら大気圏の影響でかなり低減しますからさらに1/10しても、それでも地表のエネルギーは利用可能な太陽光だけで現状の10倍には匹敵する……。
もしかしたら、10倍のエネルギーが、しかも再生可能エネルギーとして半永久的に使える未来が待っているかもしれないのです。
なにかご意見あればお願いします。
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