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十級

レジェンド

 冗談みたいな話だが、私は書道十級だ。

 付け加えると、あたりまえだが、級は十級から始まる。


 六歳ころから一年ほど習字教室に通わされていたのに、ずっと十級なのだ!

   ある意味すごい記録でしょ。


 確かに私の字は下手だよ。しかしね。

 ていねいに書け、と筆を持たされたら、

 それなりに上手と評価される字は書けるの。

 なのに、十級なんだよ!



 なぜか。習字教室と私の家庭とで、教えが決定的に違ったからだ!


 親からは。「先生のいうことをよく聞いて、お手本をよく見て、ていねいにきれいに書きなさい」、とされた。

 しかし。


 先生からは。

   「筆先にたっぷり墨汁を吸わせて、『お手本を見ないで』(!) 一気に素早く書き上げなさい、筆の先を途中で直してはダメ!」

 と教わっていたんだよ!


 このまったく矛盾するふたつの命令のもと、バカな低学年の子供が筆をとったらどうなったか!?


 墨汁ベトベトの重さでもう半紙が破れそうな、ぐちゃぐちゃに太い乱れた線の字しか書けないよ!



 これは先生の責任ではなく、私の親に問題があった。


「この子はなにを言っても聞かないわがままなバカで、(中略)文字なんか殴り書きで(中略)、厳しくしつけてください」


 こんなセリフで子供を預かったら、先生の側としては。

 私に書家の書くような、勢いと力のある、画力があるともいえる字を書かせられるかもしれないと、きっと受け取ったのだ。



 とにかく私は。なにをやらせても満足にできないバカとして、ずっと育てられていったのだ。ま、発狂するまでにはいろいろあるさ。


なんか自慢だな、こうなると。(`・∀・´)エッヘン!!

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― 新着の感想 ―
書道って絵画でいうと水墨画みたいな、 抽象的なセンスが問われる気がします。 理人さんの理学的なセンスはそういう ところで養われたのかもしれませんね。 うらやま!
 感受性の強いこの時期にそういう二律背反の両立を求められても無理というもの。性格が歪むだけですよね。  親は子に謙虚さを教え、求めている。  師は弟子に個性の素晴らしさを説いている。  どちらにも悪気…
[一言] 私も書道教室で、たっぷり墨をつけろって言われましたね (*´▽`*) たっぷりつけると、奇麗に書けませんよね ><。
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