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プロローグ 僕が、諦めていた夢の話。

よろしくお願いします!!


…え?こんなの書いてる場合じゃないだろ早く洞穴に刺さっている剣を抜いてみたら、人生が変わりましたを更新しろって?

これは元々書いてあったものをリメイクするだけなので大丈夫です。(多分)



※イジメなどの描写を忘れていたことに気づいて急いで書き直しました。

 人は誰しも、一度は憧れを持つだろう。自分とは違う誰かに、自分にはない物を見るだろう。

 ヒーローを見てかっこいいと思ったり、アニメや漫画の主人公を見て、羨ましいと思ったり。あるいは、身近な人の背中を見て自分の未来を思い描くこともあるかもしれない。


 その様な気持ちは、時に自分の生き方の指標となる。


 それが「夢」だ。


 寝ている時に見るものとは違う、夢。人間は、夢を見る生き物なのだ。いや、夢を見るべき(、、、、、、)生き物と言うべきか。今の世界の発展は、夢に支えられているのだから。


 しかし、社会はその夢を尽く潰していく。


 普通に生きて、普通に勉強して、普通の大人になって、普通のサラリーマンになって。それが当たり前になっている。

 その中で夢を持つ者は最早異分子だ。出る杭が打たれるように、周りの人間に潰される。「普通」に塗り固められていく。




 僕にも、かつては夢と呼べるものがあった。


 小学一年生の時に母親が持ってきた1冊の小説。内容は鍛冶屋に生まれた少年が剣を持ち、マントを羽織り、魔法のベルトを腰に巻いて世界を救うというもの。

 まだ幼かった僕は、両親に聞いたり辞書で調べたりして苦労しながら読み進めて行った。そのうちに、だんだん漢字が読めるようになってきて、言葉も色々と覚えて。いつしか僕はその本に惹き込まれていった。

 学校の帰り道でも、ずっと読んでいた。あだ名が金次郎になった。


 そんな内に、いつしか僕は小説家という職業に憧れを持つようになっていたのだ。



 紙があれば、頭に浮かんだストーリーを書付ける。ブタが冒険する話、鬼になってしまった少年の話、ゲームのモンスターが現実に現れる話―…。挙げればキリがないほどだ。周りからも褒められた。もしかしたら自分には才能があるのではと思っていた。


 しかし、中学に上がった時。僕は現実を突きつけられることとなる。


 僕の地域には小学校が2つある。そして中学校は一つだけ。当然他の小学校の人が入ってくる。

 そこに、居たのだ。人の夢を馬鹿にするような下らない連中が。

 しかも、運の悪いことにその連中はクラスの中心人物だったのだ。今まで褒めてくれていた友達も空気を読む他ない。


 周囲から冷笑や嘲笑が聞こえてくる。原稿用紙を奪わんとする手が伸びてくる。そして原稿用紙は引きちぎられる。逆らえば暴力。


 その内に、気づけば僕は夢を見るのが怖くなってしまった。



 そんな事があってから、僕は夢を持つことが出来なくなってしまった。「普通」に塗り固められてしまったのだ。




 だから、僕のファイルにしっかりと封印されていた原稿用紙が机の上に広げられていた時、僕は心臓が飛び出しそうになった。そして、その元凶を見てまた心臓が飛び出そうになる。


 僕の机の横に、1人の少女が立っていたのだ。窓から吹き込んだ春風に髪をなびかせて。


 少し黄ばんだ原稿用紙を白い指で捲りながら、少女は僕に笑いかける。


「これ、君が書いたの?面白いね」

誤字や文法ミス、ストーリー自体に対するご意見等ございましたらコメントしていただけると助かります。感想もお待ちしておりますのでどしどしコメントお願いします!!

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