幕間 2018年8月上旬~9月中旬にかけての個人的映画ランキング。
どーも。
さてさて第六回まで進んだこの映画レビューエッセイですが、楽しんでご覧いただけているのでしょうか、ちょっと心配な浦切です。
あまり独り善がりなレビューになってないかな、とか。ちゃんと映画の見どころを紹介するエッセイになっているかなって、不安に思いつつも、でも映画はやっぱり最高なので書いている最中はすごく楽しいんです。
ということで、2018年8月上旬~9月中旬にかけての個人的映画ランキングはじまります。
★★★★★絶対に見るべき!★★★★★
『ウインド・リバー』
監督:テイラー・シェリダン
脚本:テイラー・シェリダン
主演:ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン
『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
監督:ヤヌス・メッツ
脚本:ロニー・サンダール
主演:スヴェリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ
『ペンギン・ハイウェイ』
監督:石田祐康
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)(原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』)
主演:北香那、蒼井優
『カメラを止めるな!』
監督:上田慎一郎
脚本:上田慎一郎
主演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ
【総評】
まず間違いなくテイラー・シェリダンは歴史に名前が残る監督になる資質を備えていると思います。と同時に、イーストウッドの正統後継者になるでしょう。ウインド・リバーで彼が描く『現代アメリカ映画三部作』は一応の終結を見るわけですが、次作がそのぶんめちゃ楽しみです。
ヤヌス・メッツもまた、今後注目していくべき監督の一人だと思います。ドキュメンタリーも撮っている監督なので、人間ドラマを撮らせたら凄いものが出来上がりそう。
石田祐康擁するスタジオ・コロリドは、ポノックよりも可能性を秘めていると思います。次はオリジナルのアニメ映画を観たいですね。
で、このレビューにはのっけてないけど、もちろん「カメラを止めるな!」も観に行きました。構成の妙が光るってのは散々いろいろなサイトで言われていることですが「恋する小説家」から続く上田監督の「何かにひたむきに頑張る人を優しく見守る」というこのスタンスは、間違いなく今の映画界に足りない、そして必要不可欠な要素なんですよね。いい映画です。個人的に秋山みずきの名前がこれで広まったのが嬉しい。
★★★★時間があるなら見るべき!★★★★
『オーシャンズ8』
監督:ゲイリー・ロス
脚本:ゲイリー・ロス
主演:サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ
『検察側の罪人』
監督:原田眞人
脚本:原田眞人(原作:雫井侑介『検察側の罪人』)
主演:木村拓哉、二宮和也
【総評】
女性の方にお勧めしたいのは、やっぱりオーシャンズ8でしょう。とにかく豪華で軽やかな映画です。私は食べないけど、ポップコーン片手にどうぞ。
木村拓哉は検察側の罪人で、今までとは違う側面を見せてくれたと思います。次回出演の『マスカレード・ホテル』でどんな演技をするのか、楽しみです。
★★★DVDで観るのをおススメ★★★
『フリクリ オルタナ』
監督:本広克行 (総監督)
上村泰
脚本:岩井秀人
主演:新谷真弓、美山加恋
【総評】
とにかくプログレでどれだけ盛り返せるかにかかっていると思います。絵的な緊張感がもっとあればよかった。でも、一つの青春映画としては完成しているので、おススメです。
▲その他▲
『アラーニェの虫籠』……坂本サグさんが一人で五つの役職を掛け持ちして製作した映画。一人でやったから凄いというより、一人でやるとここまでが限界かという印象が強い映画。ただ、演出と音楽は素晴らしいと思います。
『詩季織々』……新海誠さんの影響力をあまりにも受け過ぎていて、短編なのに各監督の個性がほとんど出ていなかったのが残念。でも中国アニメがこれで終わりな訳ないと思いますので、次に期待。