魔法の本
次に取ったのは『魔法について』と名付けられた本だった。いくつか付箋が貼られている…と言っても自分で貼ったものだが。
付箋の貼ったページをめくる。
『基本属性』
自然現象で見られるものは基本属性とされる。生物に魔力として宿りやすい。主に火、水、土、風、氷、雷など。得意な属性と苦手な属性など属性同士にも関係がある。研究中
『上級属性』
生物に魔力として宿りにくい属性は上級属性と言われる。
光属性…光り輝くものに魔力が宿ることが多い。火属性や雷属性魔法を得意とする者に扱いやすいようだ。生物に魔力として宿ることもあるが、神の御使として崇め立てられてしまうことが多いようだ。
闇属性…光あるところに影はできる。人体に影響のある、いわば状態異常を引き起こす魔法を総じて闇属性魔法という場合がある。人間にはほとんど宿らず、魔物や魔族に多いため、忌み子として扱われてしまうことが多い。不明な点が多く要研究。
時空魔法…存在はするもののどのように扱われるか、どのようなものが宿るのかまったく不明な属性。いずれ判明していくのだろうか。
『その他の魔法』
対象に身体能力や精神能力を向上させる魔法や移動魔法は無属性魔法に分類される。中には星を落とす魔法も存在するとか。
ここまで読むとフィアラはパタンと本を閉じた。得た情報を反芻し頷く。
「何回読んでもよくわからないや」
そう決め込んで本を元の位置に戻そうとすると、本からハラリと紙が落ちた。
「なんだろこれ」
拾い上げる。丁寧に折り畳まれた紙だった。どこに挟まっていたのだろう。紙を広げるとそこにも魔法が書かれていた。
『封印魔法』
その名の通り封印する魔法。対象を何らかのものに縛り付ける。魔神など、人間の手に負えないものについて施される。完全な封印であっても綻びが生じるため定期的な点検が必要。
文言を読み終えると胸がちくりとした。何故だろう?封印と聞くと怖い感じが身体中を駆け巡る。
頭を振って忘れることにする。完全には忘れられないがそれでもマシになる。紙を本に戻して棚にしまう。




