2話 期待と不安
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家を出た俺は、検査会場まてめっちゃ興奮しながら走った。
「めっちゃ楽しみだなぁ」
会場に着くと、他の人もたくさん来ていた。周りを見ていると、
「お〜い。リョウタ〜」
「お。コハルじゃ〜ん」
今、俺を呼んだ少女 ナミキ・コハル(15)はこの地球で三大異能力家と呼ばれる、とても優れた異能を持つ者が多くいる家系の子である。
異能というのは親の異能と似ていることが多い。
コハルの他には誰か知り合いいないかな?と周りを見ているとコハルが、
「リョウタ。私、大丈夫かな?」と言ってきた。
「え?何が?」
突然の事だったので理解が追いついていなかったが、多分...
「私の異能の事。もしも、ナミキ家に相応しくない異能だったらどうしよう…」
(やっぱりか)
優れた能力の家系の子が相応しくない異能を持っていた場合、家を追い出されるか、最悪、秘密裏に殺されるなんて事もあり得る。でも、
「まだ検査してないんだし、そんな暗い事言ってたってしょうがないだろ」
コハルも俺の言葉に納得してくれたみたいで、
「うん、それもそうだね」
と言っていた。
「そうだ!リョウタは異能をどんな事に使うの?」
どんな事に使うかか…。
「そうだな〜。できれば誰かを助ける事に使いたいな。」
トクン
(あれ?今何か...)
「ふ〜ん。ほんっとかな〜」
結構、真面目に言ったつもりだったんだが。
「聞こえてきたぞ、そこの者」
(何だあいつ?)
いきなり、離れた所で姿を現したのは青髪の男だった。
「人を助ける為に異能を使うなど、笑わせてくれる。異能は戦争の道具だ。それ以外の何物でもない」
ドクンッ
その言葉を聞いた途端
"何かが怒っている"
そう感じた。
「それに、異能を手に入れられないかもしれないぞ?」
俺は何も言えなかった。
異能を手に入れられない、つまり無能と呼ばれる事になる。
そんな人は百万人に一人しかいないのだが自分がそうならないとは限らない。
そんな不安は現実になった。
「サクマ・リョウタさん。あなたは無能です」
出来れば2週間ごとに投稿したい。
1話の白髪の美少女を白髪赤眼の美少女に変更しました。