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打ち上げⅡ
8月11日。
夕方、バトミントン部の打ち上げが始まった。
乾杯とか感謝の言葉とか終わって一段落ついたとき
突然横に座っていた麻紀がこう言った。
「ねぇねぇ、玲菜は好きな人いるの?」
あんたには関係ないでしょw、そう言いたかったけど
面倒なことになるのはごめんだ。
「んー?まあねー」
「あー!いるんだー!」
「・・・」
「誰ー?」
「さあ」
「えー、誰よー」
しつこいやつめ。
麻紀は「協力するから」とか言いながら
一度も協力してくれたことがない。
そこはとりあえずスルーだな。
と思って音楽でも聞こうかなぁ、なーんて思ったら
今度は逆どなりの留美が割り込んでくる。
「えっ!?何それ!聞いてないよー」
当たり前だよ・・・
留美に言ってないもん。
「はは・・・」
「えっ何何~?」
さすが少ない部員数だけ合って伝染病のようにその話が広がった。
あんたのせいでみんな割り込んできちゃったよ。馬鹿麻紀がw
「あーもう!!いないいない!」
「えー(いるくせにぃ・・・)」
「い・ま・せ・ん」
「ちぇー」
そういってみんなは別の話を始めた。