表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

第三話:国境の町の騒乱

岩雪崩によって追手の執拗な追跡を振り切り、さらに数日間、二人は砂漠と岩場の境界をひたすら西へと進んだ。バシュの腕の毒は、ファラの献身的な看病と彼の驚異的な体力、そしてザハラにもらった薬草のおかげで、幸い大事には至らず、腫れも引き、力も徐々に戻りつつあった。しかし、度重なる戦闘と逃避行は、確実に二人の体力を奪い、精神をすり減らしていた。着の身着のまま、僅かな水と食料で命をつなぐ日々。アスタナでの日々が、まるで遠い夢のように感じられた。


そんな彼らが、ようやくたどり着いたのが、パルサニア王国と西方のシルク連邦との国境近くに位置する、活気ある宿場町だった。名前もないような小さな町だが、東西交易のキャラバンが立ち寄り、砂漠の民と連邦の商人たちが入り混じる中継地として、それなりに栄えているようだった。町の入り口には粗末な木の門があり、日に焼けた顔に退屈そうな表情を浮かべた衛兵が二人、槍を手に立っていた。彼らは、砂埃にまみれ、疲れ果てたファラとバシュの姿を一瞥すると、特に詮索するでもなく、顎で「行け」と合図した。シルク連邦の自由さとは、裏を返せば、こうした無関心さや放任主義でもあるのかもしれない。あるいは、二人がそれほどまでに哀れで、危険のない存在に見えただけなのか。ファラは、この国の捉えどころのない空気に、一抹の不安を感じずにはいられなかった。


町の中に一歩足を踏み入れると、そこはアスタナの整然とした美しさとも、砂漠の静謐さとも全く違う、猥雑で、しかし強烈な生命力に満ちた空気が渦巻いていた。狭い土埃の舞う通りには、日干し煉瓦で作られた低い建物が肩を寄せ合うように密集し、軒先には色褪せた様々な国の布が日除け代わりに垂れ下がっている。道の両脇には露店がびっしりと軒を連ね、パルサニア風の銅細工、シルク連邦特産のガラス製品、遥か東方の香辛料、砂漠の民が使う薬草、怪しげな護符、そして使い古された武具までが、雑多に、しかし活気をもって並べられていた。パルサニア語、シルク連邦の共通商業語、そして聞いたこともないような様々な地方の言葉が飛び交い、ラクダのいななき、荷を運ぶロバの嘶き、商人たちの威勢の良い呼び込みの声、物乞いの哀れな訴え、そしてどこからか聞こえてくる異国の弦楽器の物悲しい旋律が渾然一体となって、ファラの耳を打った。


「わぁ…! バシュ、見てください! あのラクダ、鞍に綺麗な飾りがついていますわ!」「あちらの女性が巻いている布、なんて鮮やかな色なのでしょう!」「あの籠の中には、何が入っているのかしら…?」

初めて見る異国の市場の光景に、ファラの大きな瞳は抑えきれない好奇心でキラキラと輝き始めた。これまでの過酷な逃避行の疲れも一時忘れ、まるで初めて万国博覧会にでも来たかのように、あちこちへと視線を移し、珍しいものを見つけるたびに、バシュに小声で囁きかける。

「王女様、あまり大きな声を出さぬように。そして、あまりきょろきょろしない方が…目立ちます」

バシュは周囲への警戒を怠らず、低い声で注意する。彼の目には、この混沌とした町の賑わいの中に潜む、油断ならない危険の匂いが感じ取れていた。しかし、ファラの純粋な好奇心を前にしては、彼の心配もどこか空回りしてしまう。王宮という鳥籠の中で育った彼女にとって、この混沌とした自由な町の空気は、恐ろしくもあると同時に、抗いがたい魅力に満ちていたのだ。


しかし、いつまでも市場見物をしているわけにはいかない。現実問題として、二人の腹は限界まで空いていたし、革袋の水もほとんど残っていなかった。なけなしの金銭――リリアがファラの装飾袋に詰めてくれた数枚の銀貨と銅貨――を使って、まずは、食料と水を調達しなければならない。そして、できれば今夜、雨風をしのげる場所を確保したい。


「よし、まずはあの干し肉屋で何か買おう」

バシュが、比較的清潔そうで、肉の質も悪くなさそうな店を指さした。店先には、赤黒く、よく乾燥された羊や山羊の干し肉の塊がいくつもぶら下がっている。店の親父は、日に焼けた顔に無精髭を生やし、腕組みをして鋭い目で通りを眺めていた。一筋縄ではいかなそうな相手に見えた。

ファラはこくりと頷くと、少し緊張しながら店の前に進み出た。「あの、これを少しだけいただけますでしょうか?」

店主は、ファラの顔と、その汚れてはいるが上質そうな衣服を値踏みするように一瞥すると、ぶっきらぼうに言った。「ああ? この一番小さいので、銀貨一枚だ。よそ者かい?」

銀貨一枚。それが高いのか安いのか、今のファラにはまだ判断がつかない。しかし、彼女は以前の失敗を思い出し、すぐに銀貨を出すことはしなかった。代わりに、少し考えてから、毅然とした、しかし丁寧な口調で尋ねた。「銀貨一枚…ですか。もし、こちらの銅貨五枚では、お譲りいただけませんでしょうか? 私たちは長い旅をしてきて、あまり持ち合わせがないのです」

それは、王女が口にするにはあまりに拙い交渉だったかもしれない。だが、彼女なりに、この町の流儀に合わせようとした結果だった。

店主は、ファラの意外な申し出に少し驚いた顔をしたが、すぐに鼻で笑った。「はっ、銅貨五枚だと? 話にならねえな。嫌なら他所で買いな。うちはこの値段でやってんだよ」

やはりだめか、とファラが諦めかけた時、隣にいたバシュが、むっつりとした顔で口を開いた。「おい、親父。この干し肉、確かに物は良さそうだが、少し干しすぎじゃないか? これじゃあ硬くて、年寄りや子供には食えんだろう。それに、この大きさで銀貨一枚は、いくらなんでも吹っかけすぎだ。銅貨七枚なら出してやる。それでどうだ?」

バシュの言葉はぶっきらぼうだったが、妙な説得力があった。彼はザルバードでの荷運びの経験を通してか、あるいは持ち前の観察眼か、市場での物の適正価格や駆け引きの空気を少しだけ学んでいたのかもしれない。店主は、バシュの巨躯と、その有無を言わせぬ迫力に少し気圧されたようだった。彼はしばらく腕組みをして唸っていたが、やがて渋々といった顔で言った。「…ちっ、しょうがねえな。銅貨八枚だ。それ以上はびた一文まけられんぞ!」

「決まりだ」バシュは銅貨八枚を店主に渡し、干し肉を受け取った。

ファラは、バシュの意外な交渉術に目を丸くしていたが、同時に、この厳しい世界で生き抜くためには、こうした駆け引きが必要なのだと改めて実感した。そして、自分も早くそれを身につけなければならない、と。二人は、少しだけ誇らしげな顔のバシュと、複雑な気持ちのファラで、硬くて塩辛いが、貴重な干し肉を分け合って食べた。


腹ごしらえを終え、次は水を探そうと、再び市場を歩き始めた時だった。町の小さな広場に、以前よりも多くの人だかりができているのにバシュが気づいた。何か新しい布告でも出たのだろうか? 嫌な予感がした。人々の間から覗き込むと、広場の中央にある町の掲示板に、真新しい羊皮紙が貼り出されていた。そこには、下手な木炭画で描かれた二人の人物の似顔絵と、パルサニア語、そしてシルク連邦の共通商業語で、より大きな文字で書かれた布告があった。

『緊急指名手配:元パルサニア王女ファラ及び護衛の巨漢バシュ。パルサニア王国に対する反逆及びアグニ教国への敵対行為の容疑は明白。両名の捕縛に協力した者、あるいはその首級を挙げた者には、金貨百枚という莫大な懸賞金を支払う。パルサニア王国宰相ジャファル及びシルク連邦ザルバード市政庁・当町代官 連名』

金貨百枚! それは、一般庶民が一生かかっても手にできないような大金だった。しかも、シルク連邦の有力都市であるザルバード市政庁と、この町の代官の名前まで連なっている。叔父ジャファルの影響力は、金によって、国境を越え、この辺境の町の行政にまで確実に浸透していたのだ。シルク連邦の自由とは、結局のところ金と権力を持つ者の自由でしかないのか。ファラは唇を噛み締め、戦慄した。

似顔絵は以前より鮮明になり、ファラの特徴的な瞳の色や、バシュの顔の傷まで描かれていた。周囲の人々の視線が、明らかに変わったのを感じた。先ほどまでの無関心や好奇心は消え、今は剥き出しの欲望、あるいは恐怖と警戒の色が浮かんでいる。「金貨百枚だって…」「あの小娘と大男が…? まさか…」「おい、見ろよ、あそこにいる二人、手配書の奴らじゃねえか!?」囁き声が、悪意のこもった刃のようにファラの耳に突き刺さる。


そして、人混みの中に潜む複数の敵意が、より明確な殺意となって二人へと向けられた。見覚えのあるパルサニア兵らしき屈強な男たち。フードを目深にかぶり、アグニの歪んだ炎の紋章を隠し持つ密偵らしき集団。そして何より、目を血走らせ、腰の剣の柄に手をかけている、懸賞金目当ての地元のゴロツキや、腕に覚えのありそうな傭兵崩れたち。彼らは、互いに牽制しあいながらも、今にも飛びかからんとする獣のように、じりじりと包囲網を狭めてくる。数は二十名を超えるだろうか。彼らの間にも、「手柄は俺のものだ」「いや、ここは協力すべきだろう」といったような、目配せや小声でのやり取りが見て取れた。この町の混沌が、敵の連携すら乱しているのは皮肉だったが、状況が危険なことに変わりはない。市場の狭い通路は、あっという間に殺気立った男たちで埋め尽くされた。逃げ場はない。


「バシュ、行くわよ!」

ファラは、恐怖に震えそうになる自分を叱咤し、バシュの袖を引いた。だが、もはや遅かった。

「見つけたぞ! 王女だ!」「逃がすな! 金貨百枚は俺たちのものだ!」「アグニの炎にかけて、異教徒に裁きを!」

様々な思惑を持った追っ手たちが、一斉に武器を抜き放ち、襲いかかってきた! 市場は一瞬にしてパニックに陥る。悲鳴を上げて逃げ惑う一般市民、ひっくり返る露店、砕け散る壺。前回よりも規模の大きな、そして悪意に満ちた混乱だった。

「王女様、ここは拙者が!」

バシュはファラを背後にかばい、巨大な戦斧を抜き放った。その切っ先が太陽の光を反射し、血に飢えたような輝きを放つ。彼はファラを守るという強い意志と共に、同時に、無関係な市民を巻き込んではならないという思いの間で葛藤していた。力を解放すれば、この程度の敵は一掃できるだろう。だが、その結果、多くの罪のない人々が傷つくかもしれない。その逡巡が、彼の動きをわずかに縛っていた。


絶体絶命。その瞬間、ファラの頭脳が、恐怖と混乱を超えて、再び驚異的な速度で回転を始めていた。市場全体の構造、敵味方の配置と動き、人々の避難経路、そして利用可能な全ての「物」。それらが、彼女の頭の中で、まるで高速で回転する複雑な機械の歯車のように組み合わさり、解析されていく。敵の包囲網の最も薄い箇所、そこへ到達するための最短経路、そして、その経路を切り開くための「鍵」。彼女の視線が、市場の一角で香辛料や穀物を量るために使われている、巨大な木製の天秤に吸い寄せられた。あの時と同じ天秤だ。だが、今回はもっと鮮明に、もっと具体的に、その利用法と、それがもたらすであろう結果までが「視えた」。

「バシュ!」ファラは、自分でも驚くほど冷静で、力強い声で叫んだ。「あの天秤の、空の皿に飛び乗って! そして、反対側の皿に繋がっている太い縄を、切るのです! 袋の中身は、おそらく小麦粉! ぶちまければ、目くらましにも、足止めにもなります! そして、跳ね上がった竿が、北側への道を切り開くはず!」


それは、前回よりもさらに具体的で、確信に満ちた指示だった。バシュは、もはや何の躊躇も見せなかった。「このお方ならば、必ず道を開いてくださる!」彼はファラの力を、その奇跡を、信じていた。「御意!」

彼は雷鳴のような雄叫びを上げると、迫りくる追っ手たちを戦斧の一撃で蹴散らしながら、巨大な天秤の空の皿めがけて跳躍した! 彼の体重で皿がぐっと下がる。同時に、彼は体勢を立て直す間もなく、戦斧を振るい、反対側の重い麻袋が載った皿を吊り上げている太い縄を、一刀のもとに断ち切った!


次の瞬間、市場の誰もが予想だにしなかったスペクタクルが、再び展開された。

支えを失った重い麻袋の山が、バシュの体重をカウンターウェイトとして、勢いよく跳ね上がり、空中に放り出されたのだ! 数十個の麻袋は放物線を描き、真下にいた追っ手たちの頭上に降り注ぐ。「うわっ!」「ぎゃああ!」「粉だ!前が見えん!」悲鳴と怒号が市場に響き渡る。麻袋が破れ、大量の白い粉(やはり小麦粉だったようだ)が爆発するように舞い上がり、周囲を一瞬にして白い闇に包んだ。追っ手たちは、降り注ぐ麻袋の衝撃と、視界を奪う粉塵、そして足元の小麦粉に足を取られ、次々と派手に滑って転倒。あっという間に大混乱に陥った。

そして、ファラの予測通り、勢いよく跳ね上がった天秤の巨大な木製の竿アームが、まるで巨大な棍棒のように、包囲網の薄かった北側を守っていた敵兵たちを薙ぎ払い、彼らの進路を切り開いた!


「今のうちに、バシュ!」

ファラの鋭い声が飛ぶ。白い粉塵の中から現れたバシュは、着地すると同時にファラの手を取り、開かれた北側への通路を駆け抜けた。追っ手たちは、粉塵と混乱、そして味方の折り重なった体に行く手を阻まれ、すぐには追ってくることができない。

二人が市場の出口に差し掛かった時、天秤の竿に薙ぎ払われた先にあった、哀れな果物売りの露店が、無残にひっくり返っているのが見えた。色とりどりの果物が、土埃と小麦粉にまみれて散乱している。幸い怪我人はいないようだったが、店の主であろう老婆が、呆然と立ち尽くしていた。ファラは胸が締め付けられるような痛みを感じた。自分の指示が、またしても無関係な人々を巻き込んでしまった。目的のためならば、犠牲もやむを得ないのか? それが、王として国を導くということなのか? リーダーとしての決断の重さと、その結果に対する倫理的な迷いが、彼女の心を深く抉った。答えはまだ見つからなかったが、今は立ち止まるわけにはいかない。


市場の出口付近で、以前高値で干し肉を売った店の主人、ゴランが、店の奥から心配そうに騒ぎの様子を窺っていた。二人が自分の方へ駆けてくるのを見ると、彼は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに何かを察したように、二人を手招きし、店の裏手へとぐいっと引き入れた。

「…ったく、またあんたらか! 今度は粉まみれじゃねえか! いったい何だってんだ、あのお嬢様の頭の中は…」ゴランは呆れたように、しかしどこか面白そうに呟きながらも、素早く言った。「早く行きな。こっちの裏道からなら、町の衛兵に見つからずに外へ出られる。追っ手もまさか、わしの店に匿われてるとは思うめえ。…ほら、これを持っていきな」彼は、小さな革袋をファラに押し付けた。中には、水と、少しばかりの干し肉が入っていた。「…こんな所で、みすみす捕まるようなお人じゃねえだろう? 行け!」

そのぶっきらぼうな言葉の中には、しかし、確かな温情と、ファラの持つ何か特別なものへの期待のようなものが感じられた。

「ありがとう…ございます…! このご恩は、決して忘れません!」

ファラは深く頭を下げた。今はそれしか言えなかった。バシュも無言で力強く頷くと、ファラの手を引き、ゴランが示した裏道へと駆け出した。


町の外へ出て、ようやく人気のない岩陰に身を隠した二人。しばらくは、どちらも荒い息をつくだけだった。粉まみれの顔を見合わせ、どちらからともなく、ふっと笑いが漏れた。過酷な状況の中での、ほんの一瞬の安堵だった。

バシュは、改めてファラに向き直ると、その金色の瞳に真剣な光を宿して言った。「王女様…やはり、貴女様には特別な力が…あの状況で、あの策を…」

ファラは、自分の両の手のひらを見つめた。あの瞬間、自分の頭の中に流れ込んできた、膨大な情報と閃き。そして、それを実行した結果、起きた混乱と、巻き込んでしまった人々。彼女は、少し戸惑いながらも、以前よりも確かな、そして重い声で答えた。

「わかりません…この力が何なのか。でも、もしこの力が、誰かを守り、道を切り開くためにあるのなら…私は、それを使わなければならないのだと思います。たとえ、その結果、誰かを傷つけることになったとしても…それが、私の選んだ道であり、責任なのだと…」

その言葉には、王女としての、そしてリーダーとしての、苦悩に満ちた、しかし新たな覚悟が芽生え始めていた。国境を越え、新たな、そしてより複雑な世界へ。二人の間には、共に死線を乗り越えたことで生まれた揺るぎない絆と、未来への微かな、しかし確かな希望の光が灯っていた。同時に、ファラの心には、これから進む道のりが、単なる逃避行ではなく、多くの犠牲と倫理的な葛藤を伴うであろう「戦い」であることを示す、重い影もまた、深く落ち始めていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ