魔王国の内情
魔王国の内情
向かいのソファにマーシャとフロウラが腰かける。
「そうじゃなまずは妾から話すとしよう、わらわは戦争を回避または終わらすために来ている」
「ということはフロウラ、そなたは捕まったのか?」
「はい、申し訳ない次第です」
「マーシャ殿、私はこの地へ逃げてきました、お恥ずかしい話ですが現在我が父魔王様は現王妃の策略によって身動きできない状態に陥っております、そのせいで我が弟と妹が王妃の毒牙にかかり、すでにこの世を去りました」
「えっ本当ですか?」
「本当だ、カイムとアーリアが殺された」
「ふむ、そして命からがら逃げてきたというところか、さらに追手もいるのじゃな」
マーシャのサーチ魔法ではこの屋敷の中にいるのは全部で13人いる、だが1k離れた場所にも10数人の魔族が4・5人ずつ3つに分かれて潜んでいる。
「さしずめ逃げられないようにゴブリンで周りを固められたという感じじゃな」
「その通りです、どこから嗅ぎつけられたのか…」
「この建物はストレージから出したのじゃろ?」
「なぜそれを?」
「地べたの整地が中途半端じゃ、それに建物には魔法がかけられておる、場所指定と不壊の魔法じゃな、出した途端場所がばれる仕掛けか・・それとも内通者か」
「本当ですか?」
おつきの従者が言葉をはさむ。
「今更じゃな、おぬしも知らなかったのじゃろう」
「はい、申しわけございません」
従者の一人はそういうと土下座をした。
「いや、現王妃側の暗殺者にたった一日で兄弟を殺され、気が付いた時には馬車に乗り命からがらここまで逃げてきたのだ、ストレージ魔法持ちがいて助かったことは確かなのだから、まさか位置指定魔法が建物にかけられているとは思わなかったが、それは仕方のないこと」
「お前を責めたりはせぬ」
「それでマリオス殿はどうするのじゃ?」
「できればアルフレア王国に亡命したいのですができますか?」
「難しいが、なんとかなるじゃろ」
「それには手始めに暗殺者である魔族13人を無効化するのが先じゃのう」
「どうやって?」
「まあ妾が行けばすぐじゃ」
「あ~マリオス様、マーシャ様はたぶん魔王様もかなわないぐらい強いと思います」
「はあ?」
「まあそういう事じゃ、暗殺集団かそうすると闇魔法と毒魔法じゃな」
「フロウラも参加してみるか?」
「それ参加決定ですよね…」
「ジルも一緒ならいけるじゃろう」
(さからえないんだから、意地が悪すぎる…)
「まさか学院一の美貌を誇った級友とこんな場所で会うとは…」
「マリオス様も恋文をくれましたっけ…」
「昔のコイバナは後にせよ、暗くなる前に敵を叩くぞ」
「す すみません姫様、でもどうやって?」
「おぬしたち2人はおびき出すための囮をやってもらう、妾がおぬしを捕まえたときのように敵の背後から殺らせてもらうぞ」ニカッ!
(いつみてもおそろしい…)
「私がすることはないか?」
「マリオス殿、そなたの力ではけが人が増える、妾に任せられよ」
マリオス・タイロス・ウェザラード
25歳
種族 魔王の長男、次期魔王候補一位
皇太子
魔剣士 強化魔法(全般)
魔法熟練度 260/300級
剣術 134/200級
小剣術 145/200級
槍術 144/200級
体術 187/200級
HP 2000/2000 ヒットポイント(体力)
MP 1800/2000 ミッションポイント(マジックポイント)
SPD 278/300 スピード(足の速さ)
AGI 187/200 素早さ(敏捷度、魔法詠唱+補正)
AT 278/300 アタック(攻撃力)
MAT 327/400 マジックアタック(魔法攻撃力)
DF 711/800 ディフェンス(防御力)
MDF 655/700 マジックディフェンス(魔法防御力)
FA 122/200 フィンガーアクション(器用さ)
IT 139/200 インテリジェンス(脳力、頭の良さ)
魔法※火3水6土5風8聖1光1闇8無6
現在の悩み 殺される~ 妹を守らなければ こんな少女が? かわいい…
「もしかして鑑定眼?」
「うぬ妾には3k先まで何がおるのかわかるのじゃ」
鑑定眼は対象の情報のみだが、マーシャの場合はそれだけでなく索敵や地形といったスキルまであるため敵の動きも手に取るようにわかる。
「わかりましたマーシャ殿にお任せいたします」




