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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第1章 王立アカデミー編
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ここは天国

ここは天国


天国、そこは天使と神がいるといわれているが、なんて事はない唯のお役所だ。

そのためのシステムがこの天界にあり、天使は日々神の下僕として働いている。


「ピート、今日会議でしょ」

「アリアちゃんは行かないの?」

「私の受け持ちは人間じゃないからね」

「あ~そうだっけ、いいね虫担当は」

「それじゃチョックラ行ってくる」

「がんばってね~」


天界はそんなに広くも狭くも無いが、なんせあの世なわけで。

あまり楽しみは無いとだけ言っておこう、だから仕事以外は退屈な場所でもある。

今日開かれるのは定期会議で問題の多い魂を扱う部署のみこうやって、いくつかの問題を話し合うのだ。

そして議長は神様なのだが、これが又ひどいのなんの。

まあ面倒なのは解るけどさ、基本丸投げなんだからたまにはちゃんとやって欲しいもんだよね。


「え~それでは本日も定例会議を始める」

「議長本日の議題は?」

「人族の増加抑制についてです、それでは神様から一言」

「それはもう皆にお任せするぞ」神

「まじか~~」

「では私は忙しいのであとはよろしく」神


議会に集った三箇所の中からため息が漏れる。

基本神は働かない、神の仕事は見守ることが主な仕事だ、魂の作成など暇なときちょこっと行なうだけで、それほど忙しくする仕事ではない。

殆どの仕事は天使が行なう為、仕事は丸投げが99%。

今日の会議も始めの挨拶だけで途中からは抜けるだろう。

ということで議題も運行も天使が全て行なうこととなる。


「それでカーブさん今回の問題は?」

「それなんだがやはり人族の数と他の種族に与える影響だろうな」

「それで、具体的には?」


ミューさんが内容を尋ねる。


「やつらの残虐性のことか?」

「それもある」

「年中盛りが付いてることか?」

「それもある」

「もしかしてスキルのことか?」

「それだ、そこが一番の問題だよ」

「人族のスキルは多すぎだ」

「でもそれを決めたのは神様だろ」

「ああ人族のスキルは設定が無限大にしてある」

「そこも神様の命令だよな」

「だからどんどん増えて、他の種族を圧迫してくる」

「減らすのがだめならどうするんだ」

「それを話しあうんだろ」

「そうだ」

「皆何か案はないか?」


「減らすことができないのか…」

「無限大から限定にはできないのか?」

「そこも神様の設定だからな」

「…」

「そういえば、悪いことをする設定で因果報応ってのがあったな」

「それは人間の行動に関する、自動規制コードじゃないか?」

「過ぎたるは何とかと・・同じ感じのやつだな」

「そうそう、なんでもたくさんとればよくなるどころか病気になってしまうってやつだな」

「それでそれがどうした?」

「だからその規制スキルを足してやればどうかなと…」

「スキルが減らせないなら、増やせばいいと?」

「それも減らしてしまうようなスキルを」

「そりゃいいな」

「そうするしかないんじゃないか?」

「わかったその案でいこう」


この日から天使たちは人族へ加えるデバフスキルを考えることにした、すでに糖尿や自殺などのデバフはスキルとして加わっており。

さらにつぎ足す方向でデバフスキルを創造する。


更年期障害

白内障

鬱病


「おいおいそれらはすでにある病気スキルの一つだろう、それだと増えて死ぬだけだろ」

「違ったか…」

「新しいスキルで、他のスキルを減らせるようなもの…」

「スキルを減らす=スキルをまとめる=集約スキルか」

「そうそう、そんな感じ」


スキル同化(同じ類のスキルを吸収する)

スキル捕食(脳内ストレージを増やす為あまり使わなくなったスキルを食べてしまう)


とりあえず2つ


「でもこれだと必要なスキルを捕食しすぎて通常の生活に支障が出ないか?」

「そうだな、それじゃとりあえず2つスキルをつけて試験的に転生させてみるか」


天使たちは人族のスキルを減らすため2つのスキルを加えて試験的に転生させてみることにした。

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