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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第8章 ダンジョン攻略パート3
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マーシャVSエリシエル

マーシャVSエリシエル


天空竜と言うのだからもちろん空からの攻撃が得意である、そして彼は元天界において神の一柱を担っていたこともあるらしい。

魂はリサイクルされる、それは神の一人であっても前世は人や動物だった時がある。

何回も死を経験し徳を積みいつの間にか神となった魂、だが神の世界にも降格と言う罰が存在する。

理由は詳しく記されていないが人界に加担して大いに魂を焼失してしまったらしい。

要するに戦争に加担したという理由、ここではその戦争がどの戦争かは重要ではないので語らないが。

神の身でありながらそれは許されないことだったらしい。

そして神ゼウスは彼を数万年前のどこかの惑星に転生させたという事。

神は彼に滅びを経験させたかったのだろう、暗黒竜のダーラスと同じように星の消滅の危機を経験し。

その後彼は考えを改め他の星へと仲間を引き連れ移住する計画に承諾したというわけ。

それから数千年、ダンジョンコアとなり神との契約が終わるのを待っていたが。

なかなかその終わりが見えない生活に嫌気がさし、訪れる冒険者をいたぶるという楽しみに溺れることになった。

元々この性格が引き金となり人の世に戦渦を広げたと言っても過言ではない。


「グアー」

「こちらも空で戦うとするか」


天空竜、その名の通りまるで太陽を背にするかの如く光り輝く姿は。

元神の柱を担っていたと言われても信じてしまいそうになるが、マーシャから見れば元は人の魂であり。

一時期かなりの徳を積んだとしても堕天してしまえば魂は神より魔獣に近いと言わざるを得ない。


「くらえ!」

「ブオー」


その翼から光燐と共にマーシャへと降りかかる風は、本来全てを溶かす神の怒りその物だったはずだが。

数百のスキルに守られたマーシャには届くどころか何の影響も与えることなどできなかった。


「ブオー」

「風に混じっておるのは滅びの光か?」

「無傷だと…」

「今度はこちらから行くぞ」

「シュン」


空中へと飛んで同じ目の位置で相対したのは、地上にいると仲間まで巻き沿になる可能性が有るからだが。

怒り狂ったエルシエルにはそんなことまで考える余裕など無かった。


「何をする!」

「それを知ってどうするのじゃ?」

「や やめろ!」

「ビシュシュシュシュ…」


手にしたのは細長い刀身を持つ剣、そう暗黒竜ダーラスを下した時にも使用した。

この剣には速さと攻撃回数に魔法が付与されている、1回の攻撃で3倍のダメージと攻撃するたびにダメージが増すというおまけが付いている。

もちろんマーシャの持つスキルとの相性もバツグンで、攻撃回数によっては恐怖を与えるデバフまで与えることができる。

今回は空中だが瞬間移動と言う魔法は空中の方が自由に動けたりする、なにせ障害物がほとんどないからだ。


「ズシュズシュズシュ…」

「グアー」


いくら竜の皮膚が分厚くそして防御魔法で守られていたとしても、そのすべてを打ち破る数々のスキルや魔法具を身に着けたマーシャに抵抗できるはずも無く。


「ヒュー」

「あ 落ちてきたっす」カユーラ

「おわりにゃ」


あっけない勝負と言ってはかわいそうだ元より格が違うのだから、相手が哀れに見えて来るだろう。

片方は神に認められた現行の聖人であり、本来与えられるはずもないスキルが山盛りの人間。

もう片方は元神ではあったが堕天し竜として転生した魂、スキルは確かに人よりは多いが。

現在は地上の生物の1個体に過ぎない魔獣が神に近い特殊な人間に勝てるはずも無く。

全体の5%までHPを削られて気を失ってしまったエルシエル。


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