表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第8章 ダンジョン攻略パート3
433/461

ドラキュラ伯爵

ドラキュラ伯爵


目の前には見渡す限り墓地が続いている、その先に一際大きな霊廟が見えて来る。

空には何匹もの蝙蝠が飛び交い、その向こう側で時折雷のような稲妻が走る。


「そろそろ出そうじゃな」

「気を付けろ、魔力を吸われるぞ」スウジャ

「手出しは無用じゃ」マーシャ

「またですか!」フラン


セメタリ―、墓石と十字架が延々と続いている広大な場所、そして鉄柵に囲われた大きな霊廟が姿を現す。

敵が来たのを感知すると動き出す仕組みか、鉄柵の一部である門が音を立てて開いていく。


「ギギギギギー」

「オオオオオオー」

「ゴゴゴゴゴゴ…」


鉄の門が開くと同時に墓から一斉にゾンビとグールが這い出して来る。


「雑魚は任せたぞ」

「えー」

「主の命令です」

「そうですね」

「スウジャ、あなたは加勢しないの?」

「一度戦ってみたがあれは結構やばい、近寄ると魔力を全部吸われてしまう」

「そうなの」

「主ならば大丈夫じゃろ、それより皆で目の前ぐらいは片付けておかぬと後でおこられるじゃろう」

「そうですね雑魚は我々で何とかしましょう」リリアナ

「この数で大丈夫なのかにゃ」ヨツマタ

「なれよ、慣れ」カユーラ


墓石はご丁寧に最初から少しずれているので、ゆっくりでもそこからゾンビやグールが起き出してくるのが見える。

他の地面からはスケルトンがボコボコと音を出しながら這い出して来る。


「フオッフオッフオッ」

「今宵の月は我が力を増幅してくれるようだ」

(あれって何、しゃべるんだ)フラン

(ああ、一応このエリアのボスらしいからな)スウジャ

「御託は良いからかかってこい!」マーシャ

「フハハハハ」

「ビュー」


ドラキュラと思しき姿をした魔物は霊廟の扉から出て来ると空へと舞い上がる。


「我が糧となれ」ドラキュラ伯爵

「大いなる暗黒の闇に赤き月の力を捧げん」

「マジックドレイン・ダークサイド」

「ビュー」

「魔力が引き寄せられるのかなるほど、ならばこうじゃ」

「メガグラビティ」

「ズズン」

「からのホーリーランス!」

「ビシュン」


空に浮かんでいたはずの魔物が地面へとたたきつけられ、マーシャの聖なる槍が突き刺さる。

せっかく魔力を充填するはずだったドラキュラは聖なる槍を胸に受けてあっという間に瀕死の状態。


「まさか…」

「雑魚じゃな」

「神よ~」魔物

(なんでドラキュラが神に…)

「マジかよ」スウジャ

「早すぎにゃん」


マーシャがエリアボスを秒殺したために地面から這い出してきた屍が全て途中で止まってしまう。


「え~」

「戦う間もないわね」フロウラ

「大して良い物は出なかったな」


手に入れたのはマントと指輪、そしてドレインスタッフ。

漆黒のマント:速さSPD+100、DF+50、インビジブル効果2分。

闇赤石の指輪:ドレインの魔法が3倍になる、吸い取った魔力は自分に加算できる。

ドレインスタッフ:敵に叩きつけると直接MPとHPを吸い取ることができる、魔法の威力が2倍になる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ