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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第8章 ダンジョン攻略パート3
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ゴブリンロード

ゴブリンロード


それほど注意すべき特質点は無いと言って良い、通常のゴブリンが身長1メートル50センチ前後。

その1,5倍ぐらいの大きさ、身長にして2メートル20センチぐらい。

他のゴブリンより筋骨隆々なだけではない、皮の鎧には各所に鉄や銅の板が張られており。

割とごつい武器を装備していたりするのだが、マーシャの力で簡単に魔物が屠られていく。


「ふん」

「ズシャ!」

「エリア1は雑魚じゃな」


上級の武器など出す必要もない、手にしているのは刃渡り10センチのナイフのようなもの。


「それ普通のナイフだよな」

「そうじゃが」

「切れ味が半端ないな」

「一応妾は剣聖じゃからな」

「剣聖?」

「魔族で言うところの剣豪です」フロウラ

「まだ若いのに?」

「妾が若いか…そう見えるのか?」

「違うのか?」

「またスウジャの無駄話が始まった」

「え~いいじゃんかこのぐらい聞いても」

「一応まだ9歳じゃ外見は14歳じゃな」

「え 意味わかんねー」

「あはは」


若いと言われてはいそうですと答えては面白くない、マーシャは別に嘘を言うわけでもない本当のことを話すが。

スウジャには本当の事を聞いて余計意味が分からなくなってしまったようだ。

そして無駄話をしている間に従者たちが走ってきたようだ。

マーシャが空からゴブリンジェネラルめがけて手に持ったナイフで一閃。

その体が真二つになったと同時に着地、すぐ後ろからスウジャもやって来る。

さらに後からダーラとフロウラそしてリリアナとフランが浮遊魔法を使用して追従してきた。


「主様、早いですよ~」

「おいてけぼりにゃん」


カーリナとヨツマタだけは実走してきたが、無傷の状態なのでやはりこのエリアは初心者用だと言って良い。


「あそこじゃな」

「いますね」


エリアのほぼ中央に山があり、そこにはいくつもの穴が見えていた。


「あそこがゴブリンキングの居城というわけじゃな」

「なんだよ、もう行くのか?」

「他に面白い仕掛けが無ければ次へ進むしかあるまい」

「うーん、確かにそうだな」


出来ればマーシャは今日中に攻略完了したいと思っていたりする。

一応このダンジョンもいまだに完全攻略はされていない。

未踏破のエリアが2つあり、そこでは誰も見たことが無いエリアボスが待っているはずなのだ。


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