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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第7章 魔王対公爵
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公爵家の観客席

公爵家の観客席


魔王国中央コロシアムの大きさは王国の倍以上はあり収容人数も数千人規模。

魔公爵クラスの観覧席は個別に設けられており、豪華な椅子やテーブルまで設置されている。

もちろん今回マーシャ達はお忍びということもあり、一般席ではあるが上中下の中でも上クラスの席を取得している。

こちらは全て後払いの為、観覧には当然のことながらお金持ちほど優遇されるようだ。


「これはこれはお美しい方々、どちらからいらっしゃられたのですか?」

「クロイス皇子」

「お久しぶりですマーシャ様、皆様もお久しぶりです」


せっかく変身してやってきたのだが、さすがに魔族の皇子にはすぐにばれてしまったらしい。


「魔王国で行われる下剋上の儀というのを見学しないという選択肢は無かろう」

「どうやら今回で100回目らしいですよ」

「道理で町もお祭り騒ぎなわけね」フラン

「この場より王族のブースで観覧しませんか?」

「良いのか?」

「兄のマリオスと姉のロキシーも来ておりますよ」

「妾はここでよいぞ、その方が楽しそうじゃ」ダーラ

「私はマーシャ様に同行します」リリアナ


どうやら従者と学生組で分かれて観覧することになりそうだ、確かにその方が何かと便利かもしれない。

この場で何か起こったとしても全員がひとつの所にいるより、分かれていた方がすぐに対応しやすい。

まあダーラの場合それ以外の楽しみを期待していそうだ。

(王国では観覧するより選手側じゃった、あれでは楽しめなかったからのう)

上級席に陣取るチームマーシャの従者4名は元々魔王国の出身、放って置いてもさほど問題は無いと言えよう。

逆にマーシャやアマンダといった敵対する王国の人間が紛れ込んでいる、それがばれてしまった場合には何が起こるかわからない。


「マーシャ様!」ロキシー

「お久しぶりですマーシャ様、アマンダ様」マリオス


王族のブースには当然のことながら魔王の子らと共に現魔王妃であるスルべリアも同席していた。


「フンッ!王国の間者が何の用じゃ」

「妾が来なければ面白くないじゃろう」

「母上、わざわざ王国から父上の試合を観戦しに来ていただいたのです、ここに呼ばない訳にはいかないと思いますが?」

「うぬぬ」

「まだ根に持っているのか?」マーシャ

儀母上ははうえとマーシャ殿の間に何があろうと、私は魔王様に従います」マリオス

「私もです」ロキシー


先日までマリオスとロキシーはダンジョン攻略へと挑戦していた。

そしてハーマルクダンジョンの20階層ボスを見事攻略し現在は25階層迄攻略が進んでいる。

Bクラスダンジョンとはいえ100階層まで進めばAクラスのダンジョンとさして違いなどは無い。

もちろん100階層迄進めば強敵であるドラゴンか、それとも別な魔物がダンジョンコアとして挑戦者を待ち構えていることだろう。

そこに魔王と魔公爵の試合の知らせが入った、もちろん王国からはマーシャが観覧しに来るという話。

急いでダンジョン攻略を終え帰路に着いた二人、得意の転移魔法で王国にいたフランにチケットを届けたのはロキシーだった。


「ここは少し空気が悪いわ、私は魔王様を見舞ってきますので失礼」


後数分で魔王と魔公爵の王座をかけた試合が始まる。

この試合で国同士の在り方も今とは違ってしまうかもしれない、今からそういった可能性のある戦いが始まるのだ。


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