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転生した王女はとんでもなかった(天使の過ちは丸投げです)  作者: 夢未太士
第6章 もう一人の転生者
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新型機工車の旅

新型機工車の旅


フォルダンの父、コザット卿の見送りを受けて、一行は新型の機工車に乗って丘を越え1キロ先の検問所へと駒を進める。

そこには周辺の町から派遣された民兵が2名と王国から派遣された騎士兵3名、そして民間人が数名国境線をにらみつけていた。


「ゴゴゴゴゴ…」

「フシュー」

「ここか?」

「シュー、バタン」


ドアが開くと同時に各種の魔法が解かれる。


「姫様!」

「かしこまらなくてよいぞ、何かあったのか?」

「いえ、何もないから問題なのです」

「どういうことなの?」アマンダ


本来ならば魔王国側の商隊が一日1回、手紙や荷物などを運んで来るはずなのだという。


「どのぐらい遅れている?」

「もう24時間以上です」


運ぶはずの荷物が無くても必ず伝令が来る予定だという、このやり取りは交互におこなわれておリ、本日はこちらから10k離れた魔族領の検問所へと行く予定だが。

何の連絡もなく12時間以上経った場合は領主の判断を仰ぐこととなっている。

だが現在王国側のグレイド領はその管理をフォルダン卿に一任する形になっている。

仮領主となったフォルダン准侯爵への報告は24時間以上48時間以内に済ませれば問題は無い。


「わかった、姫様 私の権限で調査に行きましょう」

(あーん、かっこいいわフォルダン)

「フォルダン殿の了解が出たので、その方らはこの場で待機、調査はこちらで行うが良いか?」

「はい、よろしくお願い致します」


深々と頭を下げる騎士兵と民兵達、本来ならば魔王国側へ本日運ぶ荷物もこの状況では向こう側へ運ぶこともできない。

一応検問では魔法を使い危険な物や禁制品などの違反した商品があった場合、留め置きされるか廃棄処分される。

安全な物資などは現在、条件付きでの輸出入が許されている。

手紙などは100%流通が可能だが、一応中身は魔法で見られてしまうことになっている。


「坂の走破性は問題ないようじゃ」

「マーシャ、スピード出しすぎです」

「ゴゴゴ」

「このぐらいは出さないと面白くないじゃろう」

「姫様すでに2名伸びています」フロウラ

「目が~」

「あわわわにゃ~」


ヨツマタとジルがいつの間にか後ろの座席で伸びていた。

乗車すると魔法を使用して座席に固定される、ベルトなどという旧式の固定方式は新型になってさらに改良されている。

だがアップダウンが続く道をスピードを出して駆け抜けると、まるでジェットコースターに乗っているような感じになる。

運転している人間はそれほど影響を受けないが同乗者はかなり酔ってしまうだろう。


「なんだあれは?」


魔王国側の検問所から煙が上がっている、王国側から見えなかったのは途中の丘が王国側より高く、見えづらい場所に立てられていたからだ。


「ここの建物は丘に遮られて見えにくいな」


検問所から500メートルほど手前の草むらに機工車を止めて様子を見るが、そこには動く者は見えず。

どうやら襲撃されてすでに物資などは奪われてしまっているようだ。

機工車から下車し、丘の下を歩きながら様子を見る。


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